何の前触れもなく、中世風の異世界に転移してしまった主人公は、死ぬたびにある地点まで
時間を遡り生き返ってしまうという能力を持っていた。周囲の人々に降りかかる不幸を回避
するために、何度も「死に戻り」を繰り返し不幸の元凶を突き止めるミステリー要素の強い
ファンタジー物語です。
原作はWEB小説(のちにコミカライズ)↓
http://re-zero.com/
公式サイトは↓
http://re-zero-anime.jp/
原作小説は「小説家になろう」のサイトで読むことがきでます。
--- 5行で読む この回のあらすじ ---
・ロズワール邸に戻った主人公。しかしそこで待ち受けていたのはレム・ラムそして村の
子供たちの亡骸だった。
・生存者を探して屋敷を探索していると、隠し通路を発見する。通路の中は明らかに人工的に
温度を下げられた極寒の地。主人公はその通路で氷りついて死亡する。
・死に戻りが発生し、街中の2度目のリンガ屋の前で意識が戻る。主人公は死亡前の恐怖体験
で心を壊して廃人となり、ロズワール邸に戻ることになる。
・2度目のロズワール邸へと向かう途中。魔女教徒に襲撃され主人公は魔女教徒の幹部らしき
男「ペテルギウス」に捕縛されてしまう。瀕死のレムが救出に来る。レムは自分の命を代償
に主人公を助け出す。
・レムの亡骸を抱いて主人公はロズワール邸を目指す。襲撃され壊滅した村を越え、屋敷に
付くとラムの死体を発見する。その時、屋敷から巨大な怪物が現れて主人公は一瞬で凍って
しまい死亡する。死に戻り後、今度は正気を保った主人公の目には運命を変えようとする
強い力が宿っていた。
--- レビュー ---
「王都編」でのエピソードの4話目です。
ついに死に戻りが発生。戻り先は「盗品蔵編」と同じくリンガ屋の前でした。ただし時間
的には、エミリアと口論して喧嘩別れした後なので、主人公の「最悪場合は死に戻れば
全て無かったことに出来る」という考えは期待外れになりました。
今回のお話は作画も声優の演技も、いつも以上にすごいクオリティでした。Aパートで
魔女教徒に襲撃を受けた主人公とレムはBパートのほとんどの尺を使って魔女教徒の幹部
らしき「ペテルギウス」の残虐性の高い攻撃をうける展開となりました。
深夜番組にしてもかなり過激な表現も多く、それに見合った声優の演技となっていて
感情の乗ったシロウト目にも分かる良い演技でした。
また劇伴(作中に流れる曲)もよく、最後の主人公が凍り付いて首がもげるシーンに
向けて盛り上げつつ悲壮感のあるバッドエンドにふさわしい曲になっていました。
バッドエンドで首のもげた主人公が徐々に雪に埋もれて行くシーン。そのシーンの吹雪の
真っ白い映像の上に、赤と黒の文字でスタッフのエンドロールを乗せたセンスは凄くよい
センスでした。
まるで、雪の上に無数の血が滴るような感じになっていて、これもバッドエンドの演出と
してこれ以上にない出来だったと思います。
そして、バッドエンドのまま終わらず、「死に戻り」を経た主人公が運命を変える決意
とも取れる力強い表情で終わるところも脚本家・演出家の作品に対するこだわりのような
モノを感じました。
--- 総括 ---
引き続き「王都編(仮)」としました。
作り手の熱量の高いお話でした。随所の演出や演技に創意工夫が見られ、とても質の高い
出来でした。
それにしても、ややモザイクというか「暗がり」を利用して隠しているものの、インパクト
の強いシーンの連発でした。ここまで残虐的な表現が強い作品は「オーバーロード」以来
です。
1話目から最新話まで総じて作り手の熱量が高い作品で、物語の続きも当然ですがアニメー
ションとしても次回が楽しみです!
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