2016年7月11日月曜日

Re:ゼロから始める異世界生活 第14話 『絶望という病』

 何の前触れもなく、中世風の異世界に転移してしまった主人公は、死ぬたびにある地点まで
 時間を遡り生き返ってしまうという能力を持っていた。周囲の人々に降りかかる不幸を回避
 するために、何度も「死に戻り」を繰り返し不幸の元凶を突き止めるミステリー要素の強い
 ファンタジー物語です。
 
 原作はWEB小説(のちにコミカライズ)↓
 http://re-zero.com/

 公式サイトは↓
 http://re-zero-anime.jp/

 原作小説は「小説家になろう」のサイトで読むことがきでます。
 

--- 5行で読む この回のあらすじ ---

 ・エミリアと喧嘩割れした主人公は、同じ王候補のクルシュの屋敷で魔法を使うゲートの
  治療を受けていた。
 
 ・ラインハルトをはじめ、エミリアと主人公の喧嘩別れを知っている人間は主人公に助力を
  申し出る。しかし、主人公は意地を張りすべて拒むのであった。

 ・そんなある日、当主であるクルシュに晩酌に誘われ、そこで「エミリアの為にできることを
  考えればよい」と助言され、死に戻りで「なかったことにする」というやり方を思い出す。
  
 ・翌日、剣の訓練をしているとレムが「ラム(姉)からの共感覚で屋敷に危険が迫っている」
  と主人公に相談する。主人公はクルシュの当主に事情を説明し、急遽ロズワール邸へ戻る
  こととなった。
 
 ・しかし主人公はレムに道中の宿に置いて行かれ、後から追いかけるハメになる。やっとの
  思いで追いついた主人公が見たものは、壊滅した村とロズワール邸で絶命しているレムの
  姿だった。
  

--- レビュー ---

 「王都編」でのエピソードの3話目です。

  このお話でも死に戻りは発生せず。ということは、未だループの1週目ということに
  なり、今回の「王都編」のシナリオはかなり奥が深そうです。
  
  今回の話もかなりの情報量があり、なかでもエミリアがずっと語って来なかったハーフ
  エルフへの偏見や、クルシュとの契約の件など重要そうな伏線があって、今後の展開が
  まだまだ読めない状況です。
  
  しかし、今回の話で物語の重要人物である「レム」が死亡しました。このままレムの死亡
  を確定するとは思いにくいので、恐らく近いうちに死に戻り1回目が発生しそうです。
  
  どの地点に戻るのか、今までだと前回のエピソードの終了直後に戻っていましたが今回は
  どこなのか楽しみです。(主人公の思惑通り、エミリアとの喧嘩別れ前に戻れるのかな?)
  
  さて、この「王都編」は人物が多く関係も複雑。しかし、作品の性質上、人物像を説明し
  ないことには「どうやったらハッピーエンドのルートに入れるのか」を視聴者が想像する
  という、この作品最大の魅力を発揮できません。

  ただ、全ての人物像を丁寧に描写して視聴者に説明するのは流石に物語のテンポが
  悪いのです。

  その解決策として、作品はとても良い加減で簡略化をしています。
  
  重要な部分だけ書いて、後の部分を「語らずとも察しが出来るよう」な絶妙な加減で短い
  尺を有効に使って各人物の「人となり」を視聴者に伝えてくれます。
  
  今回だと、クルシュ・フェルト・ラインハルト・ユリウス・ヴィルヘルムあたりが
  この手法で人物像がとても深まりました。
   
  さて、ついにエピソード1週目の「最悪バッドエンド」が見えてきました。しかし、死に
  戻りの地点が「レムに置き去りにされた宿での朝」であった場合、打開策があるので
  しょうか。そのあたりも楽しみです。
   
 
--- 総括 ---
   
  まだ先が分からないので引き続き「王都編(仮)」としました。
 
  ちょっと嫌な感じだった、ユリウス(主人公と決闘して、主人公をボコボコにした人物)や
  フェルト(猫耳の女装男性)が今回の話で評価が好転しました。
  
  二人とも根はやさしく、マジメで忠誠心のある騎士のようです。
 
  ちなみに、フェルトは「騎士」「女装」「猫耳」など、それぞれを結び付けにくい個性の
  塊のようなキャラクターで、演じる声優さんは大変だろうと思い調べてみました。
  
  声優はベテランの堀江由衣さんでした。なるほど、納得の演技力です。
 
  今更気が付きましたが、この作品、他のキャラクターもベテランぞろいでした。
  どうりで感情を乗せるシーンにグイグイ引き付けられる訳ですね!
 

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