<あらすじ>
16歳になると、さまざまな動物神から加護を授かる世界。
主人公・ソフィア・リーラーは、戦闘系最強と言われる「ゴリラの神」の加護を引き当ててしまう。
同じ学校に通う年上の従騎士ルイ・スカーレルをはじめ、有望な若手騎士たちは、そんな彼女を優しく見守る。
――“ゴリラの力”から始まる、予想外の胸キュンラブコメディ!
<レビュー>
本作は、「突然怪力を手に入れた地味系女子の逆ハーレムラブコメ」という一風変わった設定の物語です。
一見すると聖女系アニメのようですが、“聖なる力”の部分が 「ゴリラの力」 に置き換わった、ユニークな亜種作品といえます。
王子様のような美男子たちから注目を浴び、他の女性たちの嫉妬に巻き込まれつつも、
結果的には周囲から愛され、応援される展開。
根っこの部分は王道の「聖女系アニメ」の流れを踏襲しており、女性向けの安心感ある物語です。
主人公のキャラクター像は、以下のような“定番”要素がしっかり盛り込まれています。
・目立ちたくない
・事件に巻き込まれがち
・優しさにあふれる
・結果的に活躍する
・やたらと好感度が上がりやすい
・ちゃんと化粧すれば美人
この「定番の塊」ともいえる構成に加え、“ゴリラの力”という超個性的な要素が加わることで、「王道の枠の中で個性が際立つ」 主人公像に仕上がっています。
まさにラブコメからバトルまで対応可能な万能型ヒロインです。
現在5話まで視聴しましたが、ゴリラの力に助けられたり、力加減を間違えて物を壊してしまったり、ラブ要素とコメディ要素のバランスがとても心地よい作品だと感じました。
また、ソフィアの感情が高ぶると、背後にゴリラのイラストが浮かび上がり、「内面描写をビジュアルで表現する」 演出もユニーク。
“聖女系アニメ”のフォーマットを守りつつ、“ゴリラの神の加護”という設定をしっかり活かしています。
正直、シナリオ自体は可もなく不可もなく、「聖女系あるある」の展開が続くため、先の読める部分も多いです。
しかし、時折挟まれる“ゴリラの神の加護”によるデメリットや笑いを誘うシーンが、良いアクセントになっており、飽きることなく楽しめる印象です。
タイトルのインパクトが強く、女性層が敬遠してしまいそうなイメージがありますが、中身は完全に“女性向け逆ハーレム聖女系作品” なので、女性視聴者も安心して楽しめる作品だと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿