<あらすじ>
強さゆえの孤独から平凡な生活に憧れた《魔王》ヴァルヴァトスは、数千年後の村人アード・メテオールに転生する。夢は人間と友情の絆を結ぶこと。しかし、10歳を迎えても友達を作るという目的は達成できずにいた。そんな中、森の中で魔物と戦う少女と運命の出会いを果たす。
<レビュー>
主人公最強系の転生モノです。王道テンプレですので、このジャンルが好みの人には刺さる作品だと思います。
アニメ最終章に突入し、主人公はヒロイン二人を連れて過去の世界へと飛ばされてしまいます。
この過去の世界では、別の次元から来たもう一人の主人公が、この世界で死んでしまうはずの「勇者」を助けようとしていました。
歴史の改ざんを防ぎ、元の時代に戻るため、主人公は異次元の主人公と戦います。
いつもの主人公と、異次元の主人公、そして過去の主人公と同じ人物が3人も登場するというシナリオ的にはかなり難易度の高い展開になりました。
読者が混乱しないよう、配慮しつつラスボスである異次元の主人公を討伐する展開は原作者の表現力が光っていたと思います。
ただ予算がないのか戦闘シーンがイマイチ。派手なんですが、映像効果でピカピカさせているだけで高コストの引き込まれるようなカットがなく、ラストバトルにしては盛り上がりに欠けた印象でした。最後ぐらい、もう少し・・・とは思いますが、アニメも商業エンタメですので、仕方が無いでしょう。
物語的にはラスボスを打倒して無事帰還。主人公もこの一件を通して少し成長してキレイに終わりを迎えました。
個人的にはこの部分が一番の高評価です。2期への引きを強くして終わったのか終わってないのか良くわからないようなアニメが多いので、ちゃんと終わって読者に満足感を与えるのはとても大事だと思います。
原作者の別作品が見てみたくなる終わり方でした。
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