2021年11月9日火曜日

ドラゴンクエスト10 Ver5 総評(一部レビュー)

こんばんわ!管理人の緑茶です。今回はまもなくVer6に突入するドラゴンクエスト10のVer5について振り返りレビュー掲載したいと思います。


では早速。


【Ver5.0】


アストルティアに魔界の軍勢が攻め込んでくる渾身のムービーから始まり、新フィールドである魔界で3魔王と出会う物語。

 

シナリオ冒頭から魔界に行くことが出来るのは、良い導入部だったと思います。もったいないのは魔界に入る前にピュージュを倒さなくてはならず、Ver5から始めた新規は、結局Ver1~4の範囲でレベルを上げるしかなかった部分。

 

折角、新キャラは最新シナリオから遊べるという試みを導入したのであれば、せめて魔界でレベル上げをさせてあげてもよかったと思いました。

 

 

【Ver5.1】

 

ゴーラやネクロデアといった新マップを舞台に、ファラザードの副官、ナジーンを深堀する物語。

 

時間をかけてナジーンという人物の生い立ちをプレーヤーと共有し、プレーヤーがナジーンという人物に親近感を持ったところで魔界大戦が勃発しナジーン戦死。物語自体はよくあるファンタジーモノでしたが、プレーヤーの心には刺さりやすいお話。

 

ユシュカが成長するためのお話ともとれる内容で、Ver5全体から見た時にとても重要なシナリオでした。

 

個人的にはゴーラの遊園地が面白かった。



【Ver5.2】


魔界大戦で傷ついた各国を回る物語。バルディスタのお話は秀逸でとても納得感のある出来栄えでした。

 

特にトポルの村にいる少女。正体がバレバレなんですが、あの魔王があんなにかわいらしい少女を演じていると思うとニヤニヤが止まらないエピソードでした。

 

王の戴冠というサブタイルなのに、戴冠させないという演出は正直疑問が残るバージョンではありました。

 


【Ver5.3】


アストルティアの勇者が魔界に攻めてくる!というお話から始まり魔界とアストルティアが初めて協力するという考えにいたる切っ掛けとなったお話。

 

謎のフードの集団が登場し、魔界を旅するくだりはワクワクしました。その正体がアンルシア御一行というのも胸の熱くなる展開です。

 

まぁ魔界に侵攻するのなら盟友である主人公に一言言えよ。とは思いますが(笑)

 

物語の折り返しにあたり、勇者を再登場させて、登場人物のマンネリ化を防ぐ構成力は素晴らしいと思いました。

 


【Ver5.4】

 

女神ルティアナを復活させ、ジャゴヌバを倒してもらおうという物語。ゲームのシナリオとしては失敗が約束されたある意味出来レースの物語。

 

Ver3で語られた種族神の創造主たる女神ルティアナですが、何と言いますか残念な女神でした。

 

遥か昔、ジャゴヌバと戦い、自分自身も封印されたものの、宿敵であるジャゴヌバも封印することに成功した実力が微塵も感じない弱さでした。

 

戦い方もワンパターンでしたし、この後の行動も場当たり的で女神としての深い思慮のようなものもなく、本当にジャゴヌバと互角に戦えていたのか疑問が残るレベルです。

 

CGはキレイでしたが、それだけに残念。

 

またジャゴヌバ側も不自然で宿敵である女神を討ち果たしたジャゴヌバが、その後何もせず、飛び去って次のバージョンまで何一つ悪さをしないという違和感。

 

だったら女神の矢で体を貫かれ、ジャゴヌバとしても深い傷を負った描写をいれて「痛み分け」でよかったのではと思います。

 


【Ver5.5】(前期後期)


前期で兄妹の物語に終止符を打ち、後期は決戦に特化した構成になっています。

 

兄妹の偉業を次々に巡るシーンは中々面白かったです。意外な事柄まですべて兄弟の仕業でした。みたいなフラグ総回収感。他ゲーでありがちなフラグ投げっぱなしエンドに比べたら全然アリです。

 

後期はジャゴヌバ戦ですが、Ver1~5の裏ボスというか諸悪の根源としてみるとちょっと間の抜けた感じでした。せいぜい1バージョンのボスといった印象。主人公がVer1~Ver5に至るまでいろいろな冒険をしている訳ですからそれを妨害する側のジャゴヌバはもう少し知的であるべきだと思いました。


少なくとも神様ですから「協~調~」とオウムのように繰り返すお馬鹿ではないと思うんですよね。もう少し威厳を付けて欲しかった。


その辺を除けば、Ver1~Ver5までの長い冒険で主人公が交わった多種多様な人々が主人公に少しづつ力を与え、女神ですら倒せなかったジャゴヌバをみんなで打倒する演出は非常に高揚感があり、素晴らしい演出でした。

 

ここを通常の高難易度ボスバトルにせず、演出メインのお話を楽しめるボス戦に作りこんだ制作陣のセンスは秀逸だと思います。

 

そうですよね。ここで普通に最終ボスだからといって高難易度のボスを挿し込んだらこのシナリオ構成であれば絶対興ざめしたと思います。

 

あえて「強いボス戦」は最終形態前に体験させておいて、最終形態後は体験型ムービーのようなあのスタイルが正解だと思いました。

 

 

【総評】

 

まぁ細かいツッコミどころはありましたが、Ver2に次ぐ良シナリオだったと思います。

 

テンポ感は過去最高ですね。キャラクターボイスがついたことで没入感がプラスされたところも良かったと思います。

 

3魔王を始めとして、ベルトロやリンベリィといった脇役も個性的で魅力的でした。

 

Ver6の新シリーズが楽しみになるよく出来たバージョンだったと思います。

 



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