2021年11月11日木曜日

【ドラマ】日本沈没 ー希望のひとー (一部レビュー)

<あらすじ>


地球温暖化と資源開発により、日本は沈没の危機を迎えていた。危機をいち早く察知した田所(地震学者)は警鐘を鳴らすが、政府が推進した資源開発がその要因の一つであることから、大きく取り上げられ事もなく事態は刻一刻と悪化していく。しかし環境省の天海は田所の警鐘に危機感を感じ、官僚という自身の立場を使い国民の命を守るため政府を動かそうとする。

 

<レビュー>


「日本沈没」というタイトルですが、メインで描かれるのは関東沈没になっています。関東が沈没する危機を伝えたい主人公と、経済やパニックを危惧して杞憂だと封じ込めたい政府との駆け引きを描いた作品です。

 

政府が一丸となって立ち向かわなければならない事態にも関わらず、政治家や官僚達の立場や思想の違いにより団結しきれない描写が凄く日本らしいドラマであると感じました。

 

外国のドラマであれば、驚異的なリーダーが現れてその人を中心に困難に立ち向かっていく王道シナリオになりそうな設定ですが、そうはならないところが面白い脚本です。

 

作風としては「半沢直樹」に近い表現が多く、ちょっと狙いすぎているかなぁと思うシーンはいくつかありました。いや、面白いですよ。面白いんですが、最近のTBSドラマはこの表現を多用し過ぎじゃないですか・・・ちょっと過食気味です。

 

作品全体としては、いつ起こるか判らない日本沈没をめぐるヒューマンドラマが非常に面白く、各話残り5分位で見せてくる次回への導線も見事です。毎回次回が気になって仕方ありませんので良作で間違いないと思います。

 

残念なのは随所のツメが甘いところです。有名どころでは非難する車両で高速道路が渋滞している!というシーンで車両が右側走行していたり。

 

折角の豪華キャストによる熱演、作りこまれた脚本で没入しているのに誰でも気が付いていしまうような凡ミスをされるととても残念。

 

その点を除けば非常に面白い作品ですのでオススメです!



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