就職試験に落ち続け就職浪人直前の主人公木春由乃。学生時代にノリで登録した
タレント事務所から仕事の依頼を受ける。その仕事はなんと1年にも及ぶ村おこしの
観光大使だった!思わぬ大役に邁進する由乃の奮闘物語です。
アニメ公式ページは↓
http://sakura-quest.com/
ネット配信は↓
ニコニコ動画:http://ch.nicovideo.jp/sakura-quest
Amazon プライムビデオ:(予定)
--- 2行で読む ここまでのあらすじ --- ※7話目
・間野山を舞台にした映画も佳境に入る。シナリオがクライマックスを迎え監督の無理
難題もエスカレートしていく。演劇の世界から逃げ出した真希だがこの出来事に
よって再び演劇と向き合うことになる。
・撮影を通じ過去の自分を思い出した真希は、再び演劇を再開しようと決意する。一方
大好きなおばあさんが住んでいた家を燃やすことになったしおりに対して由乃は
映画のスペシャルサンクスに故人の名前を入れて欲しいと申し出た。
--- レビュー ---
SHIROBAKOでお馴染みのP.A.WORKSによるオリジナルアニメーション
です。
映画撮影編の後編です。
物語の中心は緑川真希の演劇への再起を描くシナリオでした。
リアリティ方向によった本作では珍しく、緑川真希は過去の自分の幻影を見ながら
改めて今の自分に問うという表現でした。
手法的には登場人物の生い立ちを足早に振り返る表現として結構昔から使われている
手法です。
ただ、その振り返りのシーンも含めて今回の背景は物凄く綺麗で強く印象に残りま
した。
まず振り返りのシーンでは桜。川の畔に一本だけ桜が咲いているのですが映画作品でも
なかなかお目にかかれないほどのクオリティでした。
色使いも鮮やかで、春の空気まで感じるようなシーンでした。
次に印象的なのは家を燃やすシーン。太鼓の音を合わせて視角・聴覚で盛り上げていく
あたり作中劇のクライマックスとしてはとても分かりやすい作りです。
こちらの火事のシーンもCGとの合成によってリアルで見入ってしまうシーンでした。
炎の動きがリアルなのはもちろんですが、夜のシーンということで背景の暗闇との
コントラストも綺麗でした。
今回のお話もシナリオ、作画ともに素晴らしい出来栄えでお勧めです。
--- 総括 ---
真希のシナリオは何となく予想していたどおりの結末でした。
しおりのシナリオは「思い出の家を燃やしたくない」からの「他の人の家なら
いいの?」発言によって別の古民家を探すというルートが消滅したため、どういう
形に着地させるのかとても興味がわくシナリオでした。
結果的に燃やしたわけですが、ただ燃やすわけではなく由乃がしおりの心情を汲んで
スペシャルサンクスを手配するという「もう、そこしか着地点がない!」と思える
ような結末でした。
前回の彫刻のストーリーもそうでしたが、作中で出した問題提起はちゃんと作中で
作品なりの答えを出すという踏み込んだ姿勢は素晴らしいと思います。
次は再び間野山商店会との絡みになりそうです。たのしみです。
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