タレント事務所から仕事の依頼を受ける。その仕事はなんと1年にも及ぶ村おこしの
観光大使だった!思わぬ大役に邁進する由乃の奮闘物語です。
アニメ公式ページは↓
http://sakura-quest.com/
ネット配信は↓
ニコニコ動画:http://ch.nicovideo.jp/sakura-quest
Amazon プライムビデオ:(予定)
--- 4行で読む ここまでのあらすじ --- ※5話目
・商店会会長から怒りを買い、間野山彫刻を使った町おこしは大きな壁にぶつかって
しまう。しかし由乃は「もう一度チャンスが欲しい」と観光協会の会長に
食らい下がり、改めて間野山彫刻を学ぼうと考えた。
・独自に間野山彫刻を調べ始める由乃。仲間たちも由乃に続き間野山彫刻の歴史や
技術について調べ始める。そんな中、彫刻師の辰男と早苗は偶然駅で出会い
間野山への思いを語り合う。
・辰男は間野山彫刻の技術を生かしたサンダル作りを始めていた。純粋に技術を
守ろうとする職人気質な兄弟子とは違い、現実的(リアル)に間野山彫刻の未来を
考える辰男の姿勢をみて早苗は再び間野山彫刻の町おこしに参加しようと決意する。
・その頃、由乃達は各自の間野山彫刻調査を終えて新たな間野山彫刻町おこし計画と
して間野山に住む芸術家サンダルにイメージ図を描いてもらい、駅を彫刻で埋め
つくす企画を始めていた。合流した早苗の発案で駅に飾る最初の間野山彫刻として
辰男の兄弟子が作っていた欄間を飾ることになった。
--- レビュー ---
SHIROBAKOでお馴染みのP.A.WORKSによるオリジナルアニメーション
です。
間野山彫刻編の後編です。
前回は奇抜な企画で間野山彫刻をアピールしようとした由乃達ですが、今回は
彫刻の芸術性を活かした方針に変更して無事に第一歩を踏み出しました。
この間野山彫刻編では主人公である由乃に加え、IT大臣として働く早苗もクローズ
アップされており、キャラクターの背景や考え方がより鮮明になりました。
2クール作品なので、1クール目は由乃+大臣1名をクローズアップして世界観に
厚みをもたせる構成なのかも知れません。
また脚本自体が現実に地方都市が抱えている問題に切り込んでいるところも面白い
と感じます。
優れた技術が時代と合わなくなって継承されずに消えていく、時代に合わせれば
生き残れるかもしれないけれど、それは技術の継承として正しいのかどうか
職人は悩む。
そんな問題の一つの答えが、作中でちゃんと(若干ご都合主義の部分もありますが)
描かれているのは素晴らしいとしか言えません。
--- 総括 ---
問題提起だけしておきながら、結局答えを出さない作品も多数ある中で作品は作品
なりにきちんと答えを出す。
これって作る側からするととても大変な作業です。
問題事態を「簡単な問題」にしてしまえば作品として面白味にかけます。
簡単に言えば「ああ、きっとこうやって解決しちゃうんだろうな」って先を読まれて
しまいます。
しかし難しい問題、しかも現実でもおこっている問題を題材にするとなると、その
答えが出ないから現実で問題になっているわけで、視聴者の興味は引きますが
作中での答えを出すのに非常に労力を要します。
さらに今回のような作品では、SFに逃げたりオカルトに逃げたりすることが作風的
にできないので落としどころとしては現実味があって最高の回答だとおもいます。
次回からは映画の撮影が間野山で行われる話のようです。楽しみです。
(ということは、クローズアップ大臣はおでん探偵こと緑川 真希でしょうか)
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