2016年10月28日金曜日

終末のイゼッタ 第3話「天翔る剣」

西暦1939年、ゲルマニア帝国は隣国への侵略を開始した。侵略の魔の手はフィーネ
姫の住む小国「エイルシュタット公国」にも伸びる。姫は病床に伏せる父(元首)にか
わり国を守るために奮戦するが窮地に陥る。その時、魔女イゼッタと出会うのであった。
 
リアルな世界観に「魔女」というファンタジー要素を盛り込んだオリジナルTV作品です。

アニメ公式ページは↓
 http://izetta.jp/

ネット配信は↓
 http://ch.nicovideo.jp/izetta (ニコニコ生放送:1話・最新話無料)
 https://www.amazon.co.jp/dp/B01M1CINO9 (Amazonビデオ:1話目のみ無料)
 https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/ci_pc?workId=21107(dアニメストア)


--- 5行で読む この回のあらすじ --- ※3話目

 ・ゲルマニア帝国の軍勢がエイルシュタットの要所であるケネンベルク要塞に迫る。
 
 ・制空権は既にゲルマニア帝国にある。容赦のない空爆がケネンベルク要塞を襲う。しかし
  この要塞は強固な守りを誇る土地。空爆だけでは攻略できず、ゲルマニア帝国は戦車隊を
  投入した。
 
 ・形勢は一気にゲルマニア優位に傾く。次々と倒れるエイルシュタットの兵。それでも土地の
  優位性を活かした、後方からの砲撃によってケネンベルク要塞は激しい抵抗を見せる。
   
 ・後方の砲撃に煩わしさを感じたゲルマニア軍は、再び爆撃機による空爆を試みる。目標は
  砲兵隊に指示を出しているエイルシュタット軍の観測所。
 
 ・要塞の生命線ともいえる観測所に爆撃機が迫る。その時イゼッタがランスに乗って現れる。
  そしてゲルマニアの全爆撃機(数不明)と戦車中隊(16両)を壊滅させ、エイルシュタット
  に大逆転の勝利をもたらしたのだった。

--- レビュー ---

 イゼッタ3話目になります。
 
 今までのシナリオ重視の構成から一転、エイルシュタットの2等兵「ヨナス」目線による激しい
 戦闘シーンとなりました。
 
 次々とエイルシュタットの兵が「死亡フラグ」を立てて、その直後に死んでいきます。戦場の
 シーンは迫力があり緊迫感のある描写なのですが、作画自体は「グロテスク」に傾きすぎない
 ように配慮されています。
 
 血や傷も必要な描写に絞っており、ただ「戦場の凄惨さ」を煽る為だけの描写はありません。
 
 本来であればもっと激しく傷や身体の損傷を描けば簡単に「映像的なリアル感」は出るのですが
 その方向にいかず、ヨナスの目線で最前線の様子をリアルに描くことで「全体的なリアル感」を
 出しているのは凄い脚本&演出だと思いました。
 
 そしてBパートはイゼッタ無双が始まります。
 
 どうやら「媒介」が強力なほど強い力がでるようで、2話目の空中戦とは比較にならない位の
 戦闘力をみせました。中世の武器(ランス)がガンダムに出てくるファンネルのように敵機を
 追尾して撃墜していくのですから、この作品の「標準的な兵器」では全く太刀打ちできません
 でした。 
 
 今後もこの調子で・・・と思いますが、それでは作品的に緊迫感がなくなってしまうので
 このあと何かゲルマニア帝国側の反撃がありそうで怖い気がします。 
 
   
--- 総括 ---
   
 来ましたイゼッタ無双!
 
 CGと手書きの良さをバランスよく配合した、興奮を覚えるいいシーンでした。やはり主人公側
 の「無双ターン」は気持ちがいいですね。
 
 しかも劇伴が良い!イゼッタのターンになると、中世的なちょっと神々しい感じの劇伴が流れて
 「ああ、イゼッタの活躍が始まるな」と分かりやすい演出になっているのも、このパートの
 爽快感に繋がっているのだと思います。
 
 戦闘ばかりに目を奪われがちなエピソードでしたが、視点のなったエイルシュタットの兵「ヨナス」
 やゲルマニア帝国側の「グロスコップ」や「ケラー」も中々に良いキャラクターでした。
 
 特に「グロスコップ」(陸軍の中将)は分かりやすい悪役で、喜怒哀楽の描写がコミカルな
 良いリアクションを持つキャラでした。
 
 次回は何かイゼッタの秘密が語られるようです。「魔女の秘密」とは何なのかとても楽しみ
 な展開です!

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