舞台は玄武書房・辞書編集部。ベテランの編集者だった荒木は定年を迎えようとしていた。
しかし現在作成中の辞書『大渡海』の完成は遠い。主人公の馬締光也(まじめみつや)は
荒木の後継者として辞書編集の世界に足を踏み入れたのだった。
原作はファッション雑誌に連載されていた小説です。
アニメ公式ページは↓
http://www.funewoamu.com/
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--- 5行で読む この回のあらすじ --- ※1話目
・玄武書房・辞書編集部のベテラン社員「荒木」は定年が近づき、自分の作ってきた辞書
『大渡海』を継いでくれる後継者を探していた。
・しかし『大渡海』の監修を担う松本は「辞書を書くという事はとても特殊な仕事なので
荒木のような人物はもう現れることはない」と長年向き合ってきた仕事仲間を超える人物は
現れることはないだろうと落胆していた。
・それでも荒木は自分の後任を探し続け、広い編集部を片っ端から声をかけてまわる。だが
そうまでしても、やはり適任者は現れることはなかった。
・そんなある日、荒木と同じ編集部の西岡が書店で自社の営業マンを見かける。見るからに
野暮ったく、聞くまでもなく営業成績の悪そうな社員だった。
・だが、その営業マンとの会話を荒木に話すと、荒木は目の色を変えて営業マン馬締光也
(まじめみつや)の元へ向かう。ついに辞書編集の才能を持つ人物を発見したと。
--- レビュー ---
2016年秋アニメの一部レビュー作品です。
もしかすると、このままレギュラーレビューになるかも知れませんが、まだ一話しか放映
されていないので様子見で一部レビュー扱いにします。
冴えない営業マン「馬締光也」がベテラン編集「荒木」によって、辞書を編む楽しさを教え
られていくお話のようです。
営業職の馬締が編集部の西岡と出会うシーンで、馬締の変人ぶりはすでに片鱗をみせて
います。
「空気を読め」と西岡に注意された馬締ですが「空気」と「読め」をバラバラに分析し始めて
ブツクサと「空気」と「読め」について説明を始めます。
アニメ的な見方をしてしまうと「変人すぎる主人公」と「リアルタッチな世界観」に違和感を
持ってしまいそうです。ですので、あまり「アニメ」の部分に拘らず、作品として映像化され
た方法がたまたま「アニメ」だった。
そのぐらいの気持ちで視聴した方が、脚本の魅力の方に目が向いて楽しめると思います。
--- 総括 ---
さて、舟を編む。ですが辞書を作るお話です。造船のお話じゃないですよ(笑)
広大な言葉を渦を「海」に例えて、その「渦」をわたる舟つまり「辞書」を編む(作る)と
いうお話です。
言葉(主に漢字)を背景につかったり、砂浜の「波」のように描写したりする手法は
現在2期放送中の「文豪ストレイドッグス」にも似ています。
レビューでは脚本に着目して掲載しましたが、動画もなかなかの力作です。セリフを喋って
いるキャラクターはもちろんですが、まわりのキャラクターまでしっかり演技しているので
そのあたりも注目して視聴すると面白いと思います。
お話としてはとても「言葉」について考えさせられるストーリーになっています。普段何気なく
調べる辞書ですが、そこには色々な配慮や辞書による個性があるのだと認識させてくれる
内容になっています。
リアルタッチなヒューマンドラマなので好みが分かれそうな作品ですが、大人が見るアニメ
としては良質で見ごたえのありそうな1話目でした。
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