<あらすじ>
真っ赤なヒーロー、異世界に立つ!
激戦の果てに現代の敵と相打ちになったキズナレッド。
気がつくと、そこは異世界だった——!
《異世界×戦隊ヒーロー》が織りなす、絆の最強英雄譚がここに開幕!
<レビュー>
本作は、戦隊ヒーローのレッド(リーダー)が異世界に転移するという異色のファンタジーアニメです。戦隊ものの特徴をそのまま異世界アニメに持ち込み、双方の要素がどのように融合するのかを楽しむ作風となっています。
物語の導入部分を見れば、そのユニークな作りがすぐに伝わるでしょう。理論や原理の説明は二の次で、とにかく戦隊ヒーローらしい演出を異世界で再現していきます。例えば、変身シーンの派手な演出、小物を使った武器の換装、変身後の決めポーズ、さらには謎の爆発など、戦隊ものではおなじみの要素がふんだんに盛り込まれています。
しかし、この「戦隊ヒーローの常識」が通用しない異世界の住人たちは当然混乱します。面白いのは、戦隊ヒーローの演出には通常「演出でしかない部分」と「実際に効果がある部分」が混在しています。例えば、変身後の爆発は単なる演出であり、戦隊メンバーには影響を与えません。しかし、異世界人が近くにいると、その爆発には当たり判定が発生し、吹き飛ばされてしまうのです。まさに「戦隊ヒーローの世界の法則」と「異世界の現実」とのギャップを楽しめる構成になっています。
こうした設定が随所に仕込まれ、「もし戦隊ヒーローが異世界に転生したらどうなるか?」というコンセプトをコミカルかつ熱い展開で描いています。
この作品は、戦隊ヒーローのテンプレートを理解している前提で作られているため、戦隊ものをあまり知らない方にとっては、一部の演出がピンとこない可能性もあります。しかし、1話を視聴してその雰囲気が気に入れば、きっと最後まで楽しめるでしょう。ぜひチェックしてみてください!
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