<あらすじ>
異世界に君臨する魔王軍の四天王。その最後の一席に選ばれたのは、冴えないサラリーマン、ウチムラデンノスケだった。特別な能力を持たない彼は、サラリーマンとしての経験と知恵を活かし、異世界の難題に立ち向かっていく。
<レビュー>
11話では、大量のワイバーンと戦う最終決戦へと突入しました。ここまでの物語の前半で、主人公が四天王や魔王軍の仲間たちと築き上げてきた信頼関係が、この戦いの中で存分に発揮される展開となっています。
異世界に転生しながらも、個性的で圧倒的な力を持つ仲間たちに押されがちだった主人公。しかし、今話では指揮官として最前線に立ち、兵士たちを鼓舞する演説を行います。このシーンは、彼がこれまで培ってきたものを活かし、成長を見せる非常に感動的な場面でした。
少々気になった点としては、総力戦のはずなのに登場人物の数があまりにも少ないことです。画面外にいる兵士の存在を想像して補完する必要があるとはいえ、魔王軍の戦力はせいぜい300人程度。特に囮となる女性集団に至っては小隊規模で、戦場のスケール感が物足りなく感じました。最終決戦のはずなのに、小競り合いのような印象になってしまったのは少し残念です。
とはいえ、シナリオ自体は非常に熱く、主人公を支える仲間たちの絆が見どころです。弱気になった主人公を励ます仲間、満身創痍で駆けつけるヒロイン、信頼を得たことで援軍に駆けつける四天王の仲間たち。これでもかと言わんばかりに熱い展開が続き、胸が熱くなること間違いなしです。
また、ワイバーンとの戦いが終わったかと思いきや、さらなる強敵である超巨大ワイバーンが出現。さらに、その後も予想を超える展開が待ち受けており、主人公たちは絶望的な状況へと追い込まれてしまいます。そのタイミングで、満を持して「あの人物」が助けに来るという王道展開が炸裂。ベタではありますが、だからこそ高揚感が止まりません。
11話で物語が大きく収束したようにも見えますが、次回の12話でどのように締めくくられるのか非常に楽しみな作品です
0 件のコメント:
コメントを投稿