2024年11月14日木曜日

転生貴族、鑑定スキルで成り上がる 第2期~18話(一部レビュー)

<あらすじ>

人の能力やステータスを見抜くことができる“鑑定スキル”を持って異世界に転生したアルス・ローベント。世に隠れた「逸材」を見出し領地を強くしていくが、ついにクラン陣営として初陣へ向かうことになった。


<レビュー>

異世界異能ファンタジー作品ですが、特に異能(スキル)に頼りすぎない部分が大きな特徴です。多くの作品ではスキルを活用し、主人公の強さを際立たせますが、この作品では鑑定スキルは物語のテンポを良くするために相手の情報を素早く開示する役割に特化しています。


物語の進行上、登場人物を説明するには少なからずエピソードが必要ですが、そういった描写をできるだけ短縮するために「鑑定スキル」が利用されています。この設定が合理的であり、テンポの速い物語展開に寄与しているのが興味深い点です。


また、この作品は主人公のスキルが万能ではないため、仲間が重要な役割を果たしています。そのため、群像劇的な側面も持ち、よくある最強主人公の無双劇とは違い、物語の厚みが生まれています。しかし、仲間に支えられる構図が強いため、主人公自身の魅力がやや弱く感じられることもありました。


18話では、仲間と共に過ごしてきた経験を自分の成長へと繋げるシーンが描かれており、1期の最終話で「領主としての覚悟」を見せた主人公が、今回は「領主としての資質」をも表現しています。


スキル以外の面で成長していく主人公、そして鑑定スキルで集めた「素質最強」の仲間たち。この先、彼らがどのような活躍を見せるのか、非常に楽しみな作品です。




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