2024年11月24日日曜日

【令和版】らんま1/2(一部レビュー)

<あらすじ>

早乙女乱馬と天道道場三女の天道あかねは、親が決めた許嫁同士。しかし乱馬にはある悩みが…。中国での修行中に「呪泉郷」に落ちてしまい、水をかぶると女に、お湯をかぶると男に戻るという不思議な体質になってしまっていた!?

<レビュー>
昭和の名作「らんま1/2」の令和復刻作品です。最近は昭和作品の復刻が定期的に行われており、その中の最新作です。

第一印象として、昭和版の面白さを忠実に再現している点が印象的でした。おそ松さんのような「省エネ作画」にするわけでも、令和の高カロリー作品のようにヌルヌルと動かすわけでもなく、昭和版の作画イメージを令和版にうまく置き換えている印象です。

作画に大きな変更がないため、安心感がある一方で令和版としては少し物足りなさも感じますが、ラブコメ作品としてはあまり違和感はありません。むしろ、昭和っぽい作画の表現や、アニメーションを丁寧に復刻している点には感心しました。

一方、声優陣についてはメインキャラクター(乱馬、あかね、シャンプー、響良牙)が続投しています。しかし、声優陣が年齢を重ねていることと、音響技術の性能が格段に異なるため、全体的な雰囲気は「勢い」がやや減った一方で「安定感・表現力・連携力」が大きく向上している印象です。

らんまという作品は、主人公が性別を変えるという設定上、肌色のシーンが多めですが、令和版でも過度の規制をせず、変に隠して逆にいやらしくなることもありませんでした。この手の作品の半裸シーンはギャグの一環であり、これで良いと思います。

気になった点としては、ヒロインのあかねの性格です。昭和版では、もっとガサツで内に秘めた乙女な部分を隠していた印象がありましたが、令和版では乙女の面が最初から出ており、ガサツさも抑え気味です。このあたりは、時代的な配慮かもしれません。

とはいえ、昭和の名作を丁寧に復刻した作品であり、非常におすすめです。




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