2024年8月22日木曜日

軽い日記的なもの「家庭菜園は元が取れるのか」

こんばんは!管理人の緑茶です。本日は家庭菜園についてのお話です。最近は、もやしが急に値上がりしたり、米が不足したりと、食に関する不安が増していますよね?


そんなときに思い浮かぶのが、家庭菜園で食費を抑え、安定的な供給を目指す自給自足の方法ではないでしょうか?


では、果たして本当に自給自足が可能か、シミュレーションしてみましょう。


最初に残念なお知らせですが、自給自足ができるかどうかは、立地、栽培面積、栽培方法が大きく影響します。


例えば「米」は、自己消費品質であれば作ること自体は難しくありませんが、プランター1つ分の米を収穫しても、茶碗一杯分にもなりません。米は広い田んぼと育てる技術がなければ、自給自足には程遠い作物です。


このように、どの程度の自給自足が可能かは、立地、栽培面積、栽培方法によって大きく変わるのです。


まず、大きく違いが出るのは「露地栽培」と「プランター栽培」です。ここでは圧倒的に露地栽培が有利です。


以下は費用の試算です。


<プランター栽培>(3つの場合)


容器:600円×3=1,800円(深型を想定。浅いと水持ちが悪く水やり頻度が上がります)

培養土:1,000円×2袋×3プランター=6,000円(少しお高めの土です。プランターは土が重要です)

接木苗:400円×3=1,200円(今回はナスを想定。プランターは水切れ肥料切れが起きやすいので接木苗です)

水:6ℓ×3×180日×0.23円=745円(ナスは水を欲するので毎日あげる計算)

<露地栽培>(1.5×1.5mの場合)


容器:路地のため不要。ただし土地代として1,000円を換算

牛糞たい肥:600円

苦土石灰:300円

追肥用化学肥料:700円

木酢液:1,200円(虫除け・病気防止)

接木苗:400円×3=1,200円(ナスを想定。露地の場合は接木ではなくても可)

水:6ℓ×3×180日×0.23円=745円(ナスは水を欲するが、地下水があるため少し過剰かも)

合計費用


プランター栽培: 9,745円

露地栽培: 5,745円

ここで注意ですが、プランター栽培は培養土を使うため、肥料などが含まれた調整済みの土です。しかし、作物を育てると土の構造が変わり、水はけに影響が出ます。一方、露地栽培は土壌改良が含まれており、時間が経つほど土が畑に適した状態になります。複数年で考えると、プランター栽培は土の廃棄料や土壌改良費が追加される可能性があります。この試算は単年のものです。


では、仮にすべて順調に育ち、収穫となった場合のコスト回収を計算します。


プランター栽培: 14本×70円×3=2,940円

露地栽培: 33本×70円×3=6,930円

<収支計算>


プランター栽培: 投資9,745円 - 回収2,940円= - 6,805円

露地栽培: 投資5,745円 - 回収6,930円= +1,185円

この結果、プランター栽培では元が取れず、露地栽培では元が取れるという結論に達しました。プランターの収穫量に疑問を持つ方もいるかもしれませんが、プロでない限り、14本程度が妥当です。


露地栽培では、1株から100本近く取れる場合もありますが、これは素人には難しいでしょう。


最初のテーマに戻ります


「家庭菜園は元が取れるのか?」


結論: 露地栽培なら元が取れる。非常食としての役割ならプランターでも一定の効果はある。


災害時に備えてプランター栽培の練習をしておくのも良いと思います。




0 件のコメント:

コメントを投稿