<あらすじ>
新たな舞台の幕が開く──
人気マンガ『東京ブレイド』の舞台稽古が始まった。
才能と熱意のある役者が集う中、アクアは演技すらも利用してアイの死の真相を追い続ける──。
<レビュー>
大人気アニメの2期となります。印象としては1期に比べて2期開始時のプロモーションが非常に少なかったことです。
もしかしたら1期のファンで2期が始まったことすら知らない人もいるのでは?というレベルで告知も少ないですし、話題にも上がってきません。
企業側が意図的に盛り上げた1期に対し、他のアニメと同程度のプロモーションだった。(少なくとも私はそう感じました)
また、話題のYOASOBIの楽曲でもなくなり、何か大人の事情を感じてしまいます。
さて、作品についてですが、舞台を中心としたお仕事アニメになっています。ちょいちょい脚色はありますが、かなりリアルです。
原作者が超強い立場で、脚本家にドカドカ文句をつけるシーンがありますが、あのシーンだけは共感できませんでした。原作者なんて出版社を始めとした利害関係者が多すぎて、超売れっ子でもない限り、がんじがらめであんなに強くは言えません。
ただ、著作権という本質は正しくて自分の作品の変質に「No」を出せる唯一無二の存在であることには変わりなく、その点は正しく描けていると思います。
もしかすると、この辺の描写が例の原作者が亡くなってしまった問題と絡まってプロモーション少なめなのかもしれません。
アニメとしては原作を忠実になぞりつつも、漫画では表現しきれない「動き」うまく取り入れて、1期同様にすぐに魅了されてしまうような素晴らしい作品になっています。
1期は転生とか、前世知り合いのようなファンタジー色が強めでしたが、今回はリアルなお仕事アニメです。それでもその中に前世の記憶などをシナリオの重要な要素として取り入れており、シナリオの完成度の高さには驚かされる作品です。
また、演劇をシナリオの中心に入れているだけに、表情や動きの作画も非常に良く、笑い方一つを例に挙げてもコミカルな大口を上げて笑うような場面から、僅かに口角を上げて目に力を込めるような威嚇にも似た迫力のある作画を見ることができます。
お仕事系になってしまったことで、1期とは違った面白さになってしまっていますが、中身のクオリティは一級品ですので、とてもおすすめな作品です。
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