<あらすじ>
地上の覇権を争う五種族の大戦が人類の勝利に終わった時代。しかし、その世界は少年カイの目の前で突然「上書き」される。パラレルワールドのような世界で、カイが目にしたのは、歴史が改ざんされ、人類が大戦に敗れた光景。ここでは竜や悪魔が地上を支配し、カイは全ての人間から忘れられた存在となっていた。
<レビュー>
勝利したはずの大戦に、なぜか敗北した世界線に迷い込んだ主人公カイの物語です。
物語は非常に速いテンポで進行します。CG作画には安っぽさが残るものの、作画の良いシーンもあり、何より物語のテンポが早いため、作画にこだわりがなければ楽しめる作品です。
「VS悪魔編」では、ボスとの戦いで仲間たちが次々と「ここは俺に任せて、先に行け!」と退場していきましたが、「VS天使編」でも同様の展開が繰り返され、主人公と女性キャラクターだけが残る構成になりました。この手法は視聴者に見せたいパーティー編成を実現するための手っ取り早い方法ですが、ご都合主義が過ぎて興ざめする人もいるでしょう。多用するのは珍しいと思いました。
アニメとしてはボス戦が盛り上がれば成功と言えるので、今後の「VS天使編」でCGの良さを活かした作画と、今回のヒロインの魅力が発揮されれば、さらに面白くなるでしょう。
現在6話で天使編に突入しているため、原作の3巻ほどの内容だと思われますが、現在の進行ペースでは全9巻をカバーするのは難しく、2期を待つことになりそうです。どうせ待つなら、原作を読み始めてアニメの映像化を楽しむのも良いでしょう。省略されたシーンや設定を原作で補完することで、より深く楽しめる作品だと思います。
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