2017年6月8日木曜日

サクラクエスト 第9話『淑女の天秤』

就職試験に落ち続け就職浪人直前の主人公木春由乃。学生時代にノリで登録した
タレント事務所から仕事の依頼を受ける。その仕事はなんと1年にも及ぶ村おこしの
観光大使だった!思わぬ大役に邁進する由乃の奮闘物語です。
 
アニメ公式ページは↓
 
 http://sakura-quest.com/
 
 
ネット配信は↓
 
 ニコニコ動画:http://ch.nicovideo.jp/sakura-quest
 Amazon プライムビデオ:(予定)
 
 
--- 3行で読む ここまでのあらすじ --- ※9話目
 
 
 ・しおりは商店会と観光協会双方にメリットがある企画として
     「間野山大そうめん博」を提案した。この企画を見た観光協会会長は物産展も
  付ければ商店会は乗ってくると太鼓判を押す。

 ・初の主体的な企画運営に不安を募らせるしおりだったが、そうめん博には多くの
  客が訪れて成功となる。
  
  
 ・そうめん博の「そうめんコンテスト」には観光協会も参加。こちらには国王由乃と
  ドクがタッグを組み、体感型そうめんで参加。そちらは残念な結果になった。しかし
  しおりが考案した「よろこぶそうめん」は参加者に好評を博し、観光協会としては
  (しおりのおかげで)好評のうちにコンテストは終了した。
  
  
--- レビュー ---
 
 
 SHIROBAKOでお馴染みのP.A.WORKSによるオリジナルアニメーション
 です。
 
 
 C級グルメプレミアム発表会編 後編です。
  
 しおりが一つ成長を見せたエピソードでした。
 
 基本的に彼女は「支援型」でリーダーシップを発揮して物事を成すタイプではないよう
 でしたが、今回は見事に試練を乗り越えました。
 
 彼女の台詞に時折出てくる「だんないよ」も心なしか力強く聞こえるようになりました
 
 
 今回は完全な「しおりメインシナリオ」になっており、慣れない立場で頑張るしおりを
 陰で支える「国王」という感じで、普段と逆転した立ち位置も面白い脚本でした。
 
 背景も相変わらず凝っていて、しおりが「大そうめん博」の企画を通した後の
 背景には所々「大そうめん博」のポスターが貼ってあったりします。
 
 現実のドキュメンタリーならまだしも、アニメでそこまで拘った背景描写をやって
 のけるとはP.A.WORKSの仕事の拘り加減には頭が下がります。
  
 (ほとんどの人が気が付かないほどさり気無く映ってますよ!)
  
   
--- 総括 ---
  
 しおりメインのお話でしたが、セカンドストーリーとして描写されていたしおりの
 姉とシェフのラブコメもきちんと完結(始まり?)ました。
 
 単純に「しおりが悩む」⇒「仲間が支え、しおりが頑張る」⇒「達成!」という
 シンプルな構成のなかに、セカンドラブコメを入れてシナリオに厚みを持たせる
 手法でした。
  
 ラブコメをシナリオの脇役に添えるとは、面白い手法だと感じました。
 
 ラブコメって書きやすいというか、テンプレが確立しているので描写しやすいので
 つい手厚く書きたくなるところですが、サブストーリーという立ち位置を最後まで
 ブレることなく出過ぎない程度のままうまく完結していました。
 
 このシナリオの書き方も勉強になりました。


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