こんばんわ
管理人の緑茶です。
本日は全6回の創作系企画「緑茶の並行世界旅行記」を掲載します。
この企画は、前回から一ヶ月後の未来を予想して未来日記を書いていきます。
ポイントは前回予想した未来日記がハズレていても、前回の予想が当たった事にして
未来日記を書き続けるというところです。
前回から大幅に方向修正してブレブレのこの企画。
今回入れても残り2回!ブレまくりでお届けします!
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時は西暦2017年9月
9月WI日
消失点を巡って各国の更なる調査隊が編成された。今回は生命の危険があると
いう前提のもと無人船および無人探査機(航空機)による遠隔調査を行う
こととなった。
各メディアは持論を展開。世紀末論から北(もしくは露)の軍事演習説まで
様々な情報が飛び交い収集のつかない状況になっている。
9月WII日
ついに編成された調査隊は消失座標の数キロ近海に到着。軍事ドローンを始め
各国の最新鋭の無人探査機が投入された。
マスコミも独自に無人探査挺を用意。日本を始め米、韓、比のメディアが独自に
ライブで放送を行った。
だがこの日の調査では特に大きな成果は得られなかったようだ。
「放射能」も「大気汚染」も「謎の物体」も「水温の異常上昇」も
「他国の軍隊」も何一つ新たな発見はなかった。
9月WIII日
前回の調査の結果「異常な兆候は見られない」と国連が発表。しかし調査隊は
投入した無人機のうち、数台が未帰還という事実を公表。
故障・通信トラブルの確率が高いとしながらも、未帰還機の通信途絶地点が
一定の座標に集中していることから、この地点を再度調査すると発表した。
一旦撤収を始めたマスコミの無人探査挺もどうやら同行するようだ。
9月WIV日
各国の最新鋭無人機が特定の座標へ向かった。マスコミの無人船はその光景を
LIVEで中継し、世界中が注目していた。
そこで人類は恐ろしい光景を見ることになった。いや、体験することになった。
特定座標に接近した無人機が次々に故障。空中の無人飛行機は制御を失い失速。
水面の無人探査挺は操舵を失い波に飲まれて消えていった。
後方にいたマスコミの無人探査挺も、座標に接近した船からLIVE中継が途絶し
最終的には調査に投入されたおよそ100の無人機のうち、途中で引き返した
11機を除き、座標に到達した89機すべてが消失した。
100%故障という異常な事態である。しかも多くの機器は軍用機であり
耐熱、耐圧、耐磁に優れた高耐久の機器である。
9月WV日
マスコミの無人船よりさらに後方にいた、軍事用偵察無人艦「やすらぎ」が恐るべき
映像を持ち帰った。
「やすらぎ」は、全長161mのこんご○型イージス艦を改良された無人艦である。
殆どの無人機が3m前後の中、日本の海を守る海上自衛隊が威信をかけて作り出した
超巨大無人艦だ。
当然高性能の光学式カメラも搭載しており、マスコミのカメラよりも詳細な映像を
映していた。
これを見ると、故障した無人機たちはある一定の座標で一瞬消え、その後に糸の
切れた凧のように墜落・沈没していることが判明した。
スーパースロー映像で見ると、消える直前まで正常に稼働していて消失。再び出現
した時には完全に制御が途切れていることがわかる。
この現象を見たある科学者は「消えた瞬間に機械が死んだ」とコメントした。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、
実在のものとは関係ありません。
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以上、すべて創作です。
SF方面に大きく舵を切った5回目。次回最終回「機械を殺す海」
お付き合いいただければ嬉しいです。
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