文化も文明も現実の日本にとてもよく似た異世界のお話です。
現実との違いは「亜人」とよばれる「人」以外の「人類」が存在し、
彼らは端的に言えば「吸血鬼」や「雪女」である。
しかしこの世界では日常に溶け込み「ちょっととがった個性的な人」程度の
認識で普通に暮らしており、その日常を描いた作品です。
アニメ公式ページは↓
http://demichan.com/
ネット配信は↓
Amazonプライム・ビデオにて毎週土曜深夜より独占配信(予定)
--- 4行で読む この回のあらすじ --- ※3話目
・佐藤 早紀絵は亜人である。サキュバスという異性を誘惑してしまう亜人
であり、成人した大人であり、数学の教師である。
・亜人の特性は様々である。バンパイアのように定期的に血を摂取すれば
「多少日光に弱い」程度の特性ですむ。しかしサキュバスの催淫効果は
自制することはできても「無効にはできない」
・見ただけで、触れただけで異性を誘惑してしまう特性は佐藤教諭を恋愛
から遠ざけていた。
・ある日、寝不足による不注意で転倒しそうになった佐藤教諭を、高橋教諭が
触れて助ける。しかし「サキュバスの特性」を予め知っていた高橋は催淫を
受けながらも平然と振舞う。このことが切欠で佐藤教諭は高橋教諭に恋心を
抱くようになる。
--- レビュー ---
亜人ちゃんは語りたい3話目になります。
今回の語り手は「サキュバス」の佐藤 早紀絵先生でした。
1話・2話までは語り手の亜人が生徒でしたので、高橋先生がいわゆる
「聞き役」になって、物語進行する展開でした。
今回は成人した亜人が語り手ということで、ペラペラと高橋先生にプライベート
を話すようなことはせず、独り言をベースに物語が語られていきました。
強力な特性「催淫」が常に発動している状態なので、なるべく周囲を誘惑
してしまわないように、地味な服装を好み、ド田舎に住み、始発・終電という
すいている電車に乗るようにしているようです。
今まで「地味キャラ」に徹していた早紀絵先生ですが、実は結構人間味の
あるキャラクターで、勤めて「地味」にしているだけで根は明るく楽しい
性格が描写されていました。
シーンとしては、早紀絵先生が転んで高橋先生が手を貸すシーンが面白いシーン
でした。
サキュバスなので、触れたら特性が発揮されてしまうのです。
しかし高橋先生は平静を装ってその場を離れます。そのときのキャラの芝居が
管理人的にとてもハマりました。
どのような芝居かというと「白衣のポケットに手を突っ込んで誤魔化す」
からの「気がつかないかも知れない程度の微妙な前かがみで立ち去る」といった
芝居でキャラの心の声で動揺を表現せず、次のシーンに切り替わるまでは
芝居だけでキャラの心情を表現しようとする演出的な拘りがグッと来ました。
見逃した方、もう一度このシーンをじっくり見ると作り手の拘りがあって
面白いと思います。
--- 総括 ---
冬アニメレビュー、レギュラーアニメ「亜人ちゃんは語りたい」の3話です。
現行最新が3話なので、これでリアルタイムに追いつきました。
ここからは週1ペースで掲載していこうと思います。
さて今回ですが、相変わらず丁寧な作画&シナリオでした。
サキュバスの先生も、バンパイアの生徒も表情がとても豊かに描かれていて
会話のシーンなど動きが少ないカットでは、体全体を動かして感情を表現したり
と「ヌルヌル動かさなくても、満足度の高いアニメは作れる」と再認識できる
いい作品です。
次回は雪女の亜人ちゃん(デミちゃん)の話のようですが、タイトルが
「まもりたい」となっていました。
コレまでと少し趣の変わったエピソードなのでしょうか。楽しみです!
0 件のコメント:
コメントを投稿