<あらすじ>
アリナが不満を爆発させると、隠し持った一面が顔を出す。何を隠そう彼女こそ、正体不明・神出鬼没、街で噂の凄腕冒険者〈処刑人〉その人だった!
しかしその事実は絶対に隠し通さねばならない。なぜならギルドの受付嬢は副業禁止。バレたら即刻クビなのだから――。
<レビュー>
平穏を望み、受付嬢として暮らしている主人公が、実は凄腕の冒険者でもあるという設定のアニメです。
まず最初に印象的なのは、キャラクターたちのビジュアルの良さです。主人公のアリナだけでなく、他の女性キャラも非常に魅力的に描かれており、視覚的にも楽しめる作品になっています。
物語の中心では、アリナが好意を寄せるジェイドを助けるため、危険なボス討伐に身を投じます。彼女は傷つきながらも魔人を討伐し、視聴者の心を掴む王道の展開が繰り広げられます。受付嬢でありながら正体を隠して戦うという設定も、物語後半にはギルドマスターを含む主要人物にはバレてしまっており、逆に物語の制約が取れてテンポよく展開していく点が好印象でした。
正体を隠すというドキドキ感に加え、可愛らしいアリナが大きなハンマーを振るってボスを叩きのめすという豪快さが、この作品の大きな魅力でもあります。バトルアニメとしての見応えだけでなく、ジェイドとのラブコメ要素もほんのりと描かれ、バランスよく仕上がっています。
また、戦闘では吐血などややショッキングな描写もありますが、作画がリアル過ぎないことで緊張感はありつつも不快感は抑えられており、視聴のハードルが高くないのもポイントです。
アリナのキャラクター性も手伝って、現実のフィギュアやグッズ販売面でも人気が高まっており、クレーンゲームの景品に選ばれるなど、商業的な成功も見られました。
全体としては、敷居が低く可愛らしい作風の中に、ほどよい戦闘描写とゆるやかなラブコメが盛り込まれたバランスの良いアニメです。戦闘描写が多少苦手な方でも楽しめる作品になっており、未視聴の方にもおすすめできる一本だと思います。
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