<あらすじ>
魔王軍で起きた緊急事態、それは魔王ゴウルの弟であるユイガードが謀反を起こしたという緊急事態だった。魔王城に駆け付けたゴウルは四天王からも不満を露わにされ、ユイガードから魔王の座を懸けた勝負を挑まれる。人間族と魔族の無用な対立を憂うゴウルは主人公の家に居候することに。
<レビュー>
追放系のファンタジー作品です。シナリオ的には魔王との遭遇や、魔族側の内乱、魔王の交代、魔人との戦闘などイベントが多く、コミカルな作風でありながら、ファンタジー作品としての厚みも兼ね備えた作品でした。
この作品は、二人の男性が同時に異世界召喚されるところから始まります。そして、Lv1のステータスの違いから、主人公は無能の烙印を押され追放されます。
普通ですと、この手の展開は勇者として選ばれた(追放されなかった)方が、あとからひどい目に合うのですが、本作でも本人の性格の悪さもあって痛い目にあいます。
しかし、従者のツーヤが勇者が投獄されても逃亡の身になっても勇者を支えたい、と支えてくれます。
この辺りのキャラ配置が追放ものにありがちな、後味の悪さを中和して視聴者が純粋にギャグアニメとして視聴することができる環境を整えていました。
物語の後半では、反乱を起こした魔族に捕まり生贄にされそうになりますが、その時ですら一緒に生贄になるという献身さで、個人的には影のヒロインの一人だと思っています。
この構図は、勇者だけではなく、魔王にも側近の猫娘がいたり、反乱した魔族にもインテリ魔族がついていたりと主人公以外の勢力にも、必ず支える(鼓舞する?)女性が描かれているのが印象的な作品でした。
あえて言うのであれば、主人公を追放した張本人である元国王だけは、単身行方不明になっているようですが、人格的に破綻していたので、例外なのでしょう。
基本的には主人公とフェンリースのイチャラブコメディが中心ですが、その部分はもちろん、他の側面から観察しても楽しめる作品なので、おすすめです!
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