<あらすじ>
青森県のある農村で余生を送っていた高齢夫婦の「正蔵」と「イネ」は、ある日を境に若返った。二人は若返りを納得すると、家族をはじめとする周りの人たちの理解も得ながら、新婚時代にはできなかった夫婦生活を満喫するようになる。
<レビュー>
おじさんとおばあさんを不思議なリンゴで若返らせて、人生のヤリ残しをふたりで体験していく作品です。
時折、孫たちの青春ラブコメがあったり、じじばばネタがあったりと幅広いジャンルのコメディが散りばめられた作品でした。
タイトルの持つ圧力とは裏腹に、じいさんばああさんが穏やかに(時ににぎやかに)過ごしていく日常が描かれています。
おなかを抱えてゲラゲラと笑うタイプの作品ではなく、クスクスと笑うような柔らかいギャグが多い作品でした。
季節ネタや、旅行ネタもあり、親戚も度々登場するので群像劇のような一面もありますが、賑やかなシーンと、二人だけの静かなシーンの落差がリアルな老夫婦の日常を感じさせました。
個人的にはサザエさん方式で、どこまでも続けていくのかと思いましたが、最終回でしっかりとオチをつけ、さらに50年後まで見せて綺麗に終わらせた部分に好感がもてました。
お葬式のシーンを全てカットしたのは、この作品らしいと思いました。おかげさまで視聴後も気分よく余韻を味わえました。
老夫婦の親を持つ世代には、かなり刺さりそうな内容も含んでおり、お勧めの作品です。
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