<あらすじ>(引用)
2096年4月を迎え、二年生に進級した達也の身の回りには色々な変化があった。達也と美月は新設された魔法工学科に転科。幹比古は二科から一科へと転科した。新入生は七草家の双子である香澄・泉美と、新入生総代で七草家に対抗意識を持つ七宝琢磨と、一癖も二癖もある顔ぶればかりだった……。
<レビュー>
劣等生シリーズの3期目です。当初のテーマであった劣等生要素はなくなりましたが、差別や偏見といった根本的な問題は変わっていないため、違和感なく視聴できます。
主人公が進級したことで、新入生が登場し、敵対する者もいれば、達也に憧れる者もいて、新しい人間関係が作品に新鮮味を与えています。
卒業生も出番がなくなったわけではなく、主要なメンバーのうち数名は引き続きキーパーソンとして登場します。このようにキャラを捨てないシナリオ構成は好感が持てました。
学園もので主人公が進級してしまうと、どうしても人気先輩キャラが卒業という形で押し出されてしまい視聴者が寂しい思いをすることも多いのでよく配慮されていると思います。
この第3シーズンでは、再び九校戦が描かれます。前回の九校戦は競技にフォーカスをあてて選手の活躍と達也への称賛が描かれましたが、今回は九校戦の裏で進む兵器開発の話がメインになっており、九校戦の内容はほとんど語られません。
個人的には九校戦の中身にも興味があったので、この点は少し残念でした。しかし、その分国家権力とせめぎあう達也の有能さが際立ったシナリオや、友人が増えたことで感情が乏しい達也が仲間を守りたいと苦悩するシーンなどがあって、キャラの魅力という点では非常によい構成になっています。
人気シリーズ作品ということもあり、世界観・キャラ設定・作画など安定した作りこみになっていますので、是非ご興味があれば視聴をご検討ください!
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