2021年10月7日木曜日

現実主義勇者の王国再建記(一部レビュー)(終)

<あらすじ>

たったひとりの身内を亡くした主人公は、ある日、突然、異世界に勇者として召喚されてしまう。

召喚された先は、まるで中世ヨーロッパのような王国であった。

勇者どころか、ごくふつうの青年のソーマだが、持ち前の合理的精神と現代知識を国王に認められ、何と勇者でありながら王位を譲られてしまう。

 

<レビュー>

異世界転移モノとしては珍しい、王国再建アニメです。よくあるチート勇者ではないので、普通の人間が現代知識を武器に努力と知力で王国を再建していくところが新鮮でした。

 

個人的な評価ポイントは、国家の立て直しという大きなテーマを持った作品にも関わらず、非常に低予算で上手く作られていた作品だと思いました。

 

口パクや止め絵、一枚絵、CG、使いまわしなど随所に作成コストの抑制努力が見受けられました。それでもストレスなく最後まで前のめりで視聴できたのは、シナリオの面白さや、見せ方、緩急の付け方、キャラクターデザインなどが非常によく出来ていたからだと思います。

 

ヌルヌル動く高コストアニメと比較しても、遜色のない作品で金をかけなくても良い物が作れるといういい見本でした。

 

シナリオ的にも内政・インフラ整備と地味な前半部分から、内戦鎮圧・敵対国家へ進軍と派手な物語に転換していくことで、視聴者を飽きさせない素晴らしい出来栄えでした。

 

基本的に、口パク、一枚絵中心の低コストアニメなのですが、稀に1カットだけ謎にヌルヌル動くシーンがあったりして、大胆な予算の使い方にも関心しました。


2022年1月から2期が決まっているようですが、1期のラストとしても敵対国家の国王を討ち取り、敵の首都を占領し完勝。戦争も一区切りといった形で気持ちの良い終わり方でした。

 

今から2期に楽しみな作品です。2期は外交問題から始まるらしいです!




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