<あらすじ>(引用)
10年前に妻を亡くした愛妻家の新島圭介。そんな彼のもとに、突然現れた小学生の女の子、白石万理華は「私は他界した妻、貴恵だ」と名乗り…小学生の姿をした妻との不思議な生活が再び始まります。
<レビュー>
今回のレビューでは、アニメ版単体の視点で感想をお伝えします(ドラマ版との比較は過去記事をご覧ください)。
物語が進む中で、貴恵が「生まれ変わり」ではなく、万理華の体に憑依していることが明らかになります。この事実に気づいた貴恵と圭介は、万理華の人生を守るため別れる決意をします。一方、娘の麻衣は二度目の母との別れを受け入れられず、葛藤します。
シリアスな展開に伴い、キャラクターの演技が難しくなっていますが、特に涙の描写が秀逸です。大粒の涙が頬を伝う様子がキャラクターの心情を的確に表現しており、印象的なシーンが多くなっています。また、憑依が判明してから圭介が受け入れるまでの葛藤や娘を説得する流れも、3話分の尺を使い丁寧に描かれています。この部分では、視聴者もキャラクターと一緒に悩みや感情を共有できるような構成が取られています。
特筆すべきは、1話ごとに起承転結がしっかりしており、全体的に間延びせず、家族愛というテーマに寄り添った構成となっている点です。最終回に向けて、麻衣、圭介、万理華、そして貴恵それぞれの結末がとても気になります。
0 件のコメント:
コメントを投稿