2024年9月5日木曜日

ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで~(一部レビュー)

<あらすじ>(引用)

学校では目立たない高校生、三森灯河は、クラスメイトとともに異世界に召喚されます。女神ヴィシスはクラスメイトたちに次々とS級やA級の能力を与える中、灯河には最低ランクのE級を与え、「廃棄」対象として生存率ゼロの遺跡に送ります。そこから、灯河は「ハズレ枠」と嘲笑される【状態異常スキル】を駆使し、復讐を誓って異世界を進んでいく物語が始まります。


<レビュー>

「ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで」は、異世界転生アニメの追放系ジャンルに属します。主人公の灯河は、「ハズレ枠」とされた状態異常スキルを使って次々と敵を倒し、無双していきます。


この作品の特徴は、主人公がほとんどのモンスターや人間に有効なパラライズ(麻痺)やポイズン(毒)などの状態異常スキルを使える点です。さらにバーサク(錯乱)やスリープ(睡眠)など、相手の意識を自在に操る能力も持っています。それにもかかわらず、このスキルが「ハズレ枠」と認識されている設定には少々無理があるように感じます。女神ヴィシスが無能という印象を与えてしまうため、設定に説得力を欠く面があります。


もし、能力そのものではなく、主人公の性格や容姿など、他の要素を組み合わせて「廃棄」対象にする設定であれば、もう少し納得がいったかもしれません。「生理的に無理」といった理由のほうが、物語の背景として自然だったように思います。


作画については、全編にわたってCGが強く感じられ、特に戦闘シーンだけでなく通常シーンでもCG特有の違和感が目立ちます。CG表現に抵抗がない視聴者であれば問題ありませんが、手描き作画を好む方には少し取っつきにくいかもしれません。


シナリオは、ペットやヒロインを伴って主人公が強敵を打ち倒していくという王道スタイルで、視聴者にとって楽しみやすい内容です。展開は予測しやすい部分もありますが、それがかえってわかりやすく、複雑な展開よりも親しみやすい印象を与えています。


さらに、人類最強の敵との戦闘シーンでは、状態異常スキルを使用する隙がなく、主人公が相手の性格を読んで欺くことで勝利するなど、単純な無双展開に終わらない工夫も見られます。こうした工夫によって、王道ながらも飽きさせない作りになっています。


CGに抵抗がない方や、異世界転生ジャンルが好きな方には一度視聴してみる価値のある作品です。



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