2024年4月14日日曜日

治癒魔法の間違った使い方(終)(一部レビュー)

 <あらすじ>

平凡な高校生・兎里健(ウサト)は、帰宅途中に生徒会長の犬上鈴音(スズネ)、クラスメイトの龍泉一樹(カズキ)と共に、突如現れた魔法陣に飲み込まれてしまいます。気づけば彼らが立っていたのは異世界。この新たな世界でウサトを待っていたのは、想像を超える過酷な訓練の日々でした。


<レビュー>

この作品は異世界召喚と友情を組み合わせたアニメで、主人公が最強クラスになるのは異世界召喚もののお約束ですが、兎里健はただの天才ではなく、厳しい訓練によってその地位を獲得した努力家です。


作品全体としては安定した質を保っており、特別際立つ回はありませんが、一方で失敗作もなく、安定してエンターテイメントを提供する作品としての印象が強いです。


ヒロインの存在はありますが、恋愛要素は控えめで、彼女のキャラクター背景には深い設定が存在するものの、それが深く掘り下げられることは少ないです。親友キャラクターも同様に、重要なイベントで登場し一役買うものの、その後すぐに物語から退場する、予測可能な展開が続きます。これは一部の視聴者には安心感を与えるかもしれませんが、物語の緊張感を薄め、先が読めてしまうという点で欠点とも言えます。


異世界ものとしては、一定の品質でおなじみのネタを提供し続けるスタイルが、視聴者によって評価が分かれる部分かもしれません。


たとえば、ローズの過去話を一話で完結させずに分割し、視聴者の興味をもっと引きつける方法もあったのではないかと思います。


端的に言えば、このアニメは良くも悪くも薄味ですが、決して悪い作品ではありません。ゴールデンウィークなどの長期休暇に観るのに適しています。

なお、作画はかなりイケてます。作画に関しては他の深夜帯アニメから頭一つ上に出てると思います。




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