2024年4月4日木曜日

ダンジョン飯(終)(一部レビュー)

<あらすじ>(公式より引用)

ダンジョン飯。 それは、"食う"か"食われる"か―――

ダンジョン深奥で、レッドドラゴンに妹が喰われた!

命からがら地上へ生還した冒険者のライオス。

再びダンジョンへ挑もうとするも、お金や食糧は迷宮の奥底……。

妹が消化されてしまうかもしれない危機的な状況の中、ライオスは決意する。

「食糧は、迷宮内で自給自足する!」

スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!

襲い来る魔物たちを食べながらダンジョン踏破を目指せ、冒険者よ!


<レビュー>

テーマはゲテモノ食なのですが、単純に食用とは思えないモンスターを美味しく食べるというだけの作品ではなく、ダンジョンの各階層の生態や、食物連鎖にも話を広げ大きな意味でダンジョン飯という作品の世界観を構築しています。


各キャラクターの役どころも分かりやすく、4人パーティーの中でお笑いが成立するようになっています。基本的にはこの4人のお笑いなのですが、時折ゲストキャラを加えたり、全滅してしまう別パーティーを描くことでマンネリ化を防止する工夫もされている作品でした。

 

最後のドラゴン戦は、シリアスな戦闘シーンとコミカルな主人公たちのギャップ。そしてダンジョン飯ではあまりみない本格的な戦闘作画の相乗効果でとても盛り上がりました。

 

しかしそれで終わらないのがこの作品で、妹を食べた龍の肉を食べるシーンという倫理的な部分にも踏み込んでいきます。さすがに賛否が分かれるシーンでしたが、蘇生された妹が「おいしい!」と一緒に食べることで否定的意見を未然に防いだシナリオはリスク管理も含めよくできていると思いました。


どうやら続きもあるようですので、毎週楽しみにしていたので、続編があると嬉しいです。


昆虫食が苦手な人には、ちょっと厳しいかもしれませんが、それなりに配慮はしてあるのでご興味があればお勧めの作品です。



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