2023年8月6日日曜日

るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-(一部レビュー)

 <あらすじ>

幕末の動乱期、“人斬り抜刀斎”と恐れられた志士がいた。その男は、新しい時代の到来と共に人々の前から姿を消し去り、「最強」という名の伝説と化していった。

再び現れた剣心は、過去の因縁によって戦うこととなる宿敵たちとの対峙。

新しい時代を懸命に生きる人々による明治剣客浪漫譚、

ここに開幕――


<レビュー>

アニメ「るろうに剣心」の2023年版リメイク作品です。実写版や続編ではなく、1話からアニメでリメイクし、地上波で放送するのは初だと思います。


たまにリメイク作品というと、何かオリジナルと大きく変えた要素を入れてくる作品もありますが、本アニメはかなり忠実で、当時のアニメを令和の演出プランで書き直したようなイメージです。


登場キャラクターも脇役も含め、原作に忠実なので、非常に安心して視聴できるリメイクだと思います。もちろん声優さんなどは変わっていますが、特に違和感はありませんでした。むしろ味が出て違う魅力を放っているキャラクターもいると思います。


もう一つ個人的に好印象なのが、予算のかけ方です。多すぎず少なすぎず。リメイクということで滅茶苦茶予算をかけてヌルヌル動き回る作品とか、逆に低予算で昭和版の方がしっかり動いていた作品とかあると思います。


それはそれで、作品の特性とマッチしていれば否定はしませんが、るろうに剣心に関しては、非常に良い塩梅だと思います。もう少し予算をかけても良いのではないかと感じますが、昭和版を知っている世代からすると、当時の思い出がそのまま鮮やかに令和の時代に復活したような喜びを感じてしまいます。


正確に比較したわけではないのですが、おそらく昭和版よりは動きが多く、色使いも現代風になっているのですが、その状態が当時のアニメを「思い出補正」した感覚にぴったり合っていると感じます。


原作漫画は大ヒットし、映画化もされた本作ですので是非このリメイク版から新しい視聴者にも知っていただきたい作品です。




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