<あらすじ>
ラノア魔法大学の推薦状とヒトガミの助言を受け、大学に入学することを決めたルーデウス。エリナリーゼと共に大学へ到着すると、試験として在学生との模擬戦に臨むことになる。その相手は、ルーデウスと同じく無詠唱魔術の使い手、フィッツという人物だった。そして、大学には個性的な生徒たちが集まっていた。
<レビュー>
ついにラノア魔法大学編が始まりました。ヒロインはフィッツこと幼馴染のシルフィエット(シルフィ)です。
EDを治すためという独特な動機で大学に来たルーデウスですが、フィッツの正体に気が付かず、もっぱらザノバ王子とつるんでいます。
1期でも少しだけ登場したザノバ王子ですが、2期では存在感を増して再登場しています。何気に大学内の知見が乏しいルーデウスに対して案内役を買って出てくれるなど、物語を進行させる役割も果たしています。
5話はフィッツとの模擬戦こそあれど、基本的には魔法大学の説明です。しかし、作りこまれた世界観と綺麗な背景。そして、うまく動く動画の影響でとても魅力的な世界として引き込まれます。
その点がよく出ているシーンの一つがアリエルが演説するシーンです。低予算のアニメだとこのようなシーンは背景をパン(左から右に流す)するだけ。普通のアニメであれば静止画に口パクくらいの動きでしょう。
ところが、本作は視聴者を飽きさせないように、口パクから演説を聞いている生徒にカメラうつし、さらに演説を聞いているルーデウスへとシーンを細かく変えていきます。
それだけではなく、ルーデウスの隣で演説を聞いているエリナリーゼが後ろへ体重を映し、ちょっとめんどくさそうに聞いている仕草まで描写しています。
情報量が圧倒的に多く、ただの入学の挨拶ですが視聴者が引き込まれるような工夫を感じました。
うまく動く動画と説明したのはまさにこの動かし方で、何でもかんでもヌルヌル動かすような無駄なカロリーを使うようなことはせず、必要な部分は惜しまず動かしてくるセンスの良さを指しています。
エリナリーゼをちょと動かすだけで、人となりを垣間見れたり、演説を終えたアリエルが左右を見渡して、学生に視線を送る仕草を入れることで、王族出身のアリエルらしく感じてしまいます。
シナリオだけではなく、構成や動画についても参考になる作品で、毎週楽しみにしている作品です。
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