2022年9月27日火曜日

異世界薬局(終)レビュー

<あらすじ>

現代日本の薬学研究者であった薬谷 完治は目を覚ますと、宮廷薬師の名家ド・メディシス家の息子、ファルマ・ド・メディシスとして転生していた。


ファルマは真に効果のある薬を広く人々に届けるべく『異世界薬局』を開業する……。


<レビュー>

全体は3部構成になっており、①覚醒パート ②薬局開業パート ③黒死病パート のような構成です。

 

①と②は異世界転生ものの立身出世を描いており、ある意味テンプレですがとても面白いパートでした。

 

また②の薬局開業パートは、異世界に現代の薬局+診療所+調剤所を作ってしまうもので、このジャンルでの現代知識無双は新鮮で楽しめました。

 

③の黒死病パートに関しては、異世界転生モノとしては申し分のない面白さでしたが、全体的に尺が足りておらず黒幕の深堀りやラストバトルの物足りなさが感じられました。

 

なにより、神の力を存分に扱えるようになってしまった主人公ファルマは「現代医学」の枠すら超えてしまっているのでタイトルにもなっている「異世界薬局」の要素が薄れてしまったのが残念でした。

 

できれば全13話で(今作は12話)構成し、最終話は2分割して、もう少しクライマックスに尺を使ってほしかったと思いました。

 

とはいえ、全体的に面白く新鮮味のある良い作品だったと思います!




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