<あらすじ>
夏休みのある日。のび太が拾った小さなロケットの中から、手のひらサイズの宇宙人・パピがあらわれる。彼は遠い宇宙のピリカ星の大統領で反乱軍から逃げていた。スモールライトで小さくなったドラえもんやのび太と遊んでいるうちに仲良しになっていく。しかしパピを追ってきた反乱軍の宇宙船がやってきた。
<レビュー>
※ネタバレ防止のため、公式HP以上のシナリオの内容は割愛します。
流石ドラえもん。非常に分かりやすくシンプルでかつ共感できる素晴らしいシナリオでした。
子供向けの作品なので、情報量を最小限に減らし、細かい設定はあるものの作中では特に説明せず(また、説明の必要もない)メインシナリオが矢継ぎ早で進んでいきます。
各シーンもテンポよく切り替わり、一つのシーンで子供が飽きてしまわないように工夫されていることが分かります。
約2時間という子供向けとしては本格的な映画ですが、飽きさせることなく最後まで見せる技術は素晴らしいと思いました。
タイトルに「戦争」がついていますが、よーく見ていると、のび太たちは誰一人(敵を含む)傷つけていないんです。だからと言って戦争のシーンがないわけではなく、ド派手な宇宙戦争のシーンがちゃんとあります。
この辺は、子供向けとして配慮に長けているというか、戦争をうまいこと「冒険」に落とし込んで視聴者をドキドキワクワクさせる作風に仕上がっています。
そして最後は子供が期待していそうな、分かりやすいオチを付けて幕を閉じました。
子供向けと侮ることなかれ。非常に良い作品でした。
この時代でも、しずかちゃんのお風呂のシーンがちゃんとあって個人的には伝統芸に笑ってしまいました。
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