2019年12月24日火曜日

食戟のソーマ 神ノ皿 9話・10話

食戟のソーマ第4期の9話目と10話のレビューになります。
 
<1期~3期 おさらい>(省略版)

名門料理学校、遠月学園に入学した幸平 創真。学園の体制が変わり「自由な料理」から「決められた料理」を推奨するようになると、体制に反発し、自由な学園を取り戻すべく「反逆者」として体制側に食戟を挑んだのでした。
 
 
9話目10話目 レビュー
 
 天才司先輩vs一色先輩の年長組対決です。ふたりとも天才肌なので似た者同士の戦いかと思われましたが、司先輩の圧勝で幕を閉じました。

 物語的にもラスボスとして司先輩には残って貰わないと盛り上がりに欠けるので仕方ないといえば仕方のない結果です。個人的にはもう少し一色先輩と接戦でも良かったんじゃないかと思いました。
 
 またシナリオでも少しずつ司瑛士の強さの秘密が明らかになってきました。司瑛士は言うなれば究極の自分本位とでもいう感じで、自分が満足する為ならば他者の気持ちなど考えもしない。ひたすら頂点を求めてしまうその病的な性格が強さの本質のようです。
 
 シナリオは長く続いた食戟の連戦が9話のBパートから日常パートに戻ります。本作の良いところは連戦の合間の日常パートで各キャラクターの掘り下げが入るところです。これによってキャラクターに厚みが出ているのだと思われます。
 
 その日常パートで天才司瑛士がどうして薊政権側について行ったのか、その心情を中心に丁寧に説明されています。こういう「敵側の正義」みたいなものが分かってくると、今後の戦いにも感情が乗って楽しくなりますね。
 
 日常を挟んで決勝戦が始まります。この決戦のシチュエーションも工夫されていれていて面白いシチュエーションでした。通常、主人公側パーティーと敵側パーティーが団体戦をする場合、主人公側パーティーの団結を描き、敵側パーティーを個々に玉砕していくようなシナリオを描きがちだと思います。
 
 いわゆる「努力・友情・勝利」の「友情」部分です。ところがこの作品では主人公側は勝負開始寸前まで意見が対立し団結のカケラも描かれていません。それどころか敵側は恋愛を匂わせた強固な団結力を持って勝負に挑んでくるのです。読者への良い意味での不意打ちとでもいえましょう。
 
 この作者の読者への不意打ちはこれだけにとどまりません。

 最終決戦にも関わらず、ギャグ要素なのか薊総帥の「美味しいものを食べると近くにいる人物を下着姿にする能力」が発動し、男女構わず脱がしまくるという展開に。ここで使われたら絶対に笑ってしまいますよね(笑)
 
 笑いを取ったところで創真が意表突いたマンガ肉を出し「これは負けてしまうのでは?」と思わせてからの次回へ続く形になりました。
 
 次回が気になりすぎる作品ですね!
  
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<編集後記>
 
食戟のソーマは久しぶりに、レギュラーレビュー作品に
していこうと思います。
(全話レビュー対象)
 
とても面白く、料理への興味が湧いてくる作品ですので
オススメです。

メリークリスマス!
 
私は珍しくクリぼっちを回避しました。と言っても同じくクリぼっちを回避したい同僚に誘われて晩御飯を食べただけですが・・・ 
 
皆様はどのようなクリスマスをお過ごしでしょうか?今年は平日なので意外と通常運転の人が多そうな気がしますね。



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