2019年12月11日水曜日

食戟のソーマ 神ノ皿 8話

食戟のソーマ第4期の8話目のレビューになります。
 
<1期~3期 おさらい>(省略版)

名門料理学校、遠月学園に入学した幸平 創真。
学園の体制が変わり「自由な料理」から
「決められた料理」を推奨するようになると、体制に
反発し、自由な学園を取り戻すべく「反逆者」として
体制側に食戟を挑んだのでした。
 
 
8話目 レビュー
 

 料理バトル作品において、料理を食しリアクションを
 する審査員は重要な存在です。
 
 しかし本作のように連戦エピソードになってくると
 審査員が変わらず、若干マンネリ化してしまいます。
 
 その問題点を解消すべく、シナリオ的にも不自然
 じゃない審査員の交代劇を描いたシナリオと
 なりました。
 
 二人のむさ苦しい男の審査員を外し、お色気担当の美女
 審査員を2名補充しました。
 
 それだけでも十分ですが、この作品はさらに敵の大将を
 審査員側に配置することで、ここまでの食戟とは
 段違いの「緊張感」を演出することに成功しています。
 
 本当に工夫に工夫を重ねてくるこの作者の作品への
 情熱は見習うべき点が多いです。
 
 しかも、今回のシナリオの中では所謂食レポを
 下着で表現するという奇想天外な発想で笑わせて
 きました。
 
 書き方が上手いのは、読者が「なんじゃそりゃ?」と
 思う展開を書いておいて、驚かせっぱなしにせず
 「なんじゃそりゃ?」と作中の登場人物に叫ばせる
 ことで、作者と読者の間に「共感」を生んでいる
 ところです。
 
 「共感」を生むことで、突拍子もない表現であっても
 「作者も分かったうえで、笑わせに来ている」と
 通じ合えることが出来るのです。
 
 つまり、読者が置き去りにならないのですね。
 
 こういった細かいテクニックも含め、面白い作品
 ですので次回も楽しみです。
  
 
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<編集後記>
 
食戟のソーマは久しぶりに、レギュラーレビュー作品に
していこうと思います。
(全話レビュー対象)
 
とても面白く、料理への興味が湧いてくる作品ですので
オススメです。

 

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