食戟のソーマ第4期の3話目と4話目のレビューになります。
<1期~3期 おさらい>
名門料理学校、遠月学園に入学した幸平 創真。
この学校は食戟という料理対戦システムで争いごとに
決着をつけるルールがあった。
幸平 創真は数々の生徒(一部OB)と食戟を繰り返し
着実に実力を伸ばしてゆく。
しかし、学園の体制が変わり「自由な料理」から
「決められた料理」を推奨するようになると、体制に
反発し、自由な学園を取り戻すべく「反逆者」として
体制側に食戟を挑んだのでした。
3話目4話目 レビュー
3話目は打倒司に燃える久我の食戟シーンから
始まりました。
久我が何故司との食戟にこだわるのか、その過去も
語られ、「これは負けるんじゃないかなー」と
視聴者に予想させるような伏線が満載でした。
いわゆる「負けフラグ」がふんだんに盛り込まれ
久我が良い料理を作れば作るほど、敗戦濃厚と
思えるような絶妙な演出でした。
面子的にもシナリオ的にも負けるべくして負けて
いるのですが、その敗戦シナリオを上手く使って
勝ったメンツの素晴らしさを語りました。
そのうえで、凄い面子をギリギリまで消耗させるほど
健闘したと表現してあるので、負けたんですが
あまり残念な感じではなく気持ちの良い敗戦として
描かれています。
続いて4話目。元祖ヒロイン枠「田所 恵」のターン
となりました。常に他のヒロインの引き立て役として
または、主人公の料理の凄さを図るモノサシとして
さらに主人公を取り巻く料理バカ達の唯一の常識人として
本作にはなくてはならない人物です。
3話で3人負けているので、勝っても負けてもおかしく
ない絶妙な流れでの食戟は視聴者にも勝ち負けを悟らせない
素晴らしく攻守のバランスの良い描写となっていました。
原作で結果は知っていますが、アニメ派にはたまらない
演出だったのではないでしょうか。
しかも、勝敗の結果を引っ張りに引っ張って溜めに溜めた
挙句、次週で結果発表となったので視聴者は一週間
「お預け」状態となります。
この手法は本作では度々使われるので、1期から視聴して
いれば、残り時間から逆算して「これは引いて終わるな?」
みたいな心構えができるのですが、今期から見ている
視聴者は続きが気になって仕方がないかも知れませんね(笑
これで続きが気になって、コミックスが売れればアニメ
スタッフの大勝利といった感じでしょうか。
原作ありきの作品の場合、ネタがバレてしまうのが大きな
デメリットではあるのですが、それを逆手にとって
「ネタをもったいぶって原作へ誘導する」という作戦は
賢いと思います。
これをやり過ぎて「最終回をキチンと描かず続きは劇場版へ」
みたいなことをすると、それはTVで視聴してきた視聴者への
裏切りっぽくなるのでやり過ぎ注意の作戦ですね。
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<編集後記>
食戟のソーマは、レギュラーレビュー作品です。
(全話レビュー対象)
掲載スケジュールの都合上、3話と4話は合わせて掲載
させて頂きました。
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