平凡な女子高生玉木マリ。高校生の内に青春を感じられる何かを探していた。
母を南極で亡くした小淵沢報瀬。母を魅了した南極の地へ行ってみたかった。
学校や友人に失望した三宅日向。過去の柵から解放される場所を求めていた。
友達という存在を知らない白石結月。心を許せるような友達が欲しかった。
それぞれが持つ「何か」の答えを求めながら、4人の女子高生が出会い
南極へ向かうことになった。
= 1行で分かるあらすじ =
・4人は出会い苦難を経て南極に到達。越冬を前に帰国した4人は日常に戻る
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レビュー
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最終話は南極での日常回となりました。どのセリフも印象的で
どのシーンも美しく感動的でした。
ひたすら丁寧に物語を終わらせ、主人公の4人の成長を描き物語は
終わっても「彼女たちはきっと元気に過ごしていく」と確信できる素晴らしい
最終回でした。
2期を匂わすこともなくキャラソンやグッズのごり押しもなく、純粋に
物語の最終話に必要な要素を凝縮した最高レベルの出来栄えです。
伏線の回収も心地よく、心残りだった玉木マリの親友も「北極にいます」
という驚きの行動でちゃんと前を向いて歩いていることが判りました。
まさに読了。
おいしく最後まで頂けました。近年まれに見る良作だったと思います。
ご馳走様でした!
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感 想
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正直 KAD○KAWAの印象が変わるほど良かったです。
久々に物語を一本ちゃんと読み通したという満足感を得られました。
これまでもムリに盛り上げたり難題を突き付けたりせず、話数を
重ねるごとに着実に南極に近づいて行き、最終回で帰還するなんて
南極へ行くという強烈な設定とは裏腹に最後までポジティブで
どこかリアリティも感じられる路線でした。
沢山元気をもらった気がします。
鉄板の最終回ヒロイン演説がありましたが、あのシーンも心情というか
共感が凄く出来て演説の内容が「振り返り」ではなく「明日への決意」
だったところもこの作品らしい内容でした。
結局、この作品は最初に掲げた「何かを始めてみよう!」というテーマを
最後まで貫き通しました。
これこそが、この後味の良さに繋がっているのだろう思います。
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