ある日、主人公の玉木マリは気が付いた。考えていた高校生活と何かが
違う。それは「青春」を感じていないという違和感だった。高校生の
今だからできる何かを探すマリは南極への渡航を目指す小淵沢と出会う
のであった。
公式サイトは↓
http://yorimoi.com/
--- 2行で読む ここまでのあらすじ --- 5~7話目
・民間の南極観測隊に同行できることになったマリ達を学校は英雄のように
扱った。その光景を見た親友は「自分が置いて行かれる恐怖」を
実感するようになる。
・旅立ちの朝。親友はマリの家のまで待っていた。絶交したいと宣言する
ために。親友は「マリを上から見下すことで」得ていた自分の自尊心を恥じ
自らも一歩を踏み出そうと絶交を言い出したのだ。
マリは絶交を認めなかったが、親友の南極とは違う目標へ歩みを始めた
ようであった。
--- レビュー ---
女子高生が南極を目指す物語です。
凄いテンポで南極を目指してシナリオが進んでいきます。1話あたりの
エピソードの 情報量が多いので見逃した場合はニコ生などで補間してから
最新のエピソードを視聴することをお勧めします。
伏線の描写から回収までも結構短く、物語の根幹部分は流石に伏せられて
いますが、親友の葛藤やパスポート紛失事件などは1話~2話で描写、回収
されてしまいます。
それほどのスピードで進めながらも「女子高生らしい日常」や「民間観測
隊の現実」という世界感の背景描写は丁寧に書かれているので視聴している
と私まで「南極行ってみたいかも」と思わされてしまいます。
本当の南極観測はこんなにライトな旅ではないと思いますが、このアニメ
の表現では「辛い部分」と「楽しい部分」のバランスが「少し楽しい」方に
傾いているので視聴してて暗い気分にもならず良い作品です。
--- 総括 ---
ついに南極観測船に乗り込むところまで来ました。
ふと気が付くと「南極に行きたい!」が個性の中核を担っていた小淵沢報瀬が
周囲の人たちが皆して「南極へ行く」という目的で働いているので個性を
失い一番普通の女子高生に見えてきました。
南極にガチで行きたい女子高生なんて唯一無二の個性を与えられていても
状況が変われば埋もれてしまうんですね。すこし創作の勉強にもなった気が
します。
そんな小淵沢報瀬ちゃんには「主人公」として新しく「あがり症」と
「小淵沢(母)」の娘という属性が際立つようになりました。
7話のラスト。小淵沢がスピーチするでは「娘」としてスピーチしているにも
関わらず、乗務員の反応が「小淵沢(母)」が帰って来たかのような表情で
盛り上がります。
このシーンの表情芝居は絶妙でちょっと感動しました。
前回も書きましたが、何かに挑戦するパワーをもらえます。
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