<あらすじ>
とある世界で、ドラゴンを倒し世界を救った主人公。
しかし、ドラゴンの魔力が暴走し、世界は滅んでしまうのだった。
ドラゴンを倒したパーティーの全員が死を覚悟した次の瞬間、主人公は過去の世界に戻ってしまっていた。
<レビュー>
破滅回避系のタイプリープファンタジーです。
これ系の作品としては珍しく、主人公の仲間を鍛えるシーンが多く登場します。
そのせいもあってか、主人公よりも仲間の方へ愛着がわき、結果としてパーティー全体の魅力を上げている形になっています。基本的に俺最強アニメにも関わらず、仲間を成長させて群像劇のように見せる構成は面白いと思いました。
また、世界の対立図も良くできており人間の中では「平民vs貴族」の確執があり、その上で「国家vs夜盗」「人類vs影の世界」という形で、徐々に範囲が巨大化していきます。このシナリオが秀逸で、主人公がクリアすべき目標を現実的なレベルで一つ一つ提示していくことでRPGでいうところの、小ボス⇒中ボス⇒ラスボスのような段階を含むのが分かりやすく示されていると思います。
主人公が最強なので、とりあえず片っ端から倒していくような脳筋シナリオではなく各キャラを掘り下げて実力を引き出して、みんなで倒していくような作り方は個人的にとても好印象な作品です。
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