こんばんは!
管理人の緑茶です。
Nサークルの活動で作成したプロットで、没になったのですがサークルのOKが出たので公開したいと思います。
ということで、今日は創作系の記事です。
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タイトル「絶望のシニア」
シニアは勇者ハロルドのパーティーの一員だった。彼女は魔法使いとしてパーティーに貢献し一行はとある王国に向かっていた。
その道中、魔物との戦いでMPを全消費して眠りについていたシニアは、戦士に見張りの交代を告げられた。
見張りについたシニアだが、MPが回復していないためウトウトと居眠りをしてしまう。やがて、雨が降り始めた。
シニアは目を覚まし、仲間の元へ戻ると、そこには皆殺しになった仲間たちの死体が無造作に放り出されていた。
「違う」「私のせいじゃない」口にすればするほどに、自責の念が強くなりシニアの心は音もなく砕けてしまった。廃人となったシニアは死に場所を求め、世界を流れた。
ある港町で、流行り病で捨てられた女と出会う。その時、シニアの止まった時間が動き出した。その女の名は「シルフ」。あの全滅の夜、唯一死体の見つからなかったハロルドパーティーの回復役、つまりシニアの仲間であった。
回復役であった彼女だが、その聖なる血は汚され、すでにその力は失っていた。どれほどの暴力とどれほどの屈辱を彼女を襲ったのか、予想することは容易かった。
シニアはシルフを助けようと、必死に薬や治療を試みた。だが、病は彼女の深い部分に根を張って彼女の命を削っていった。
シルフは自分の命が消える前に真実を告げる。
あの夜、シニアが眠ったのは偶然ではない。
ドニア皇国の暗殺部隊が魔法でシニアを眠らせ、ハロルドやアレックスを殺し、自分を誘拐した。
なぜならドニア皇国は恐れていた。
ハロルドが魔王を討伐し、ハロルドの出身であるアツマル王国が人類の代表となることを
そして、暗殺を手引きしたのは、兵士長ミギィ、魔法団長ヒラァ、特殊部隊統括アサンであると
シルフが息を引き取った翌日。シニアの復讐の旅が始まったー。
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以上です!
勇者パーティーが全滅し、生き残りの魔女が復讐のため3人の強敵を倒し、最終的にドニア皇国の皇帝「ドニア」と決戦する物語です。
ノリノリで執筆していたのですが、Nサークルの代表ニック氏に「暗い!キツイ!ツライ!」と酷評を受け、没になってしまいました。
プレイ時間にして30分位、ずっとシニアが絶望していく描写だったので、さすがにエンタメ向けではなかった。そんなシナリオでした。
構想では、さらに「実はアレックスは皇国の人間だった」とか「シルフが体験した壮絶な過去を追体験してしまうシニア」など要所に絶望要素を埋め込んで、タイトルの「絶望のシニア」に寄り添うシナリオを考えていたのですが、上がっては絶望、救われては絶望の展開だったので、ニック氏の判断は妥当だろうとも思いました。
現在は、明るいシナリオでNサークルは「新生・老人勇者」を作成中です。リリースは相当先ですが、お手元に届いた際には是非お願いします。
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