<あらすじ>
21世紀に始まったAIの圧倒的な進歩は、
社会の発展に寄与する一方、高い知性を持つ機械を道具として使う是非を、人類に突きつけた。
そして22世紀後半。人々は「産業AI」とは別格の存在として、人権を持った「ヒューマノイド」を当たり前に受け入れ、共に暮らしている。
須堂光は、ヒューマノイドを治す新医科の医者として、
ヒトとAIの共存がもたらす「新たな病」に向き合っていく。
<レビュー>
近未来の人工人間と人間が共存する世界の物語です。設定を活かした見事なシナリオで、ヒューマノイドと人間が共存するからこそ起こりうる架空の問題を作り上げ、それを解決または作者なりの答えを出していく作品です。
取り上げる問題が、倫理観を問われるものもあり現実に置き換えても答えのないシナリオもあります。そういったものは無理やりご都合主義で解決せず、作品内での結果だけ(もしくは経過のみ)を見せる形で、視聴者に考える余地を与えてくれます。
各話独立していますが、主人公の須堂光と看護師のリサとの関係を中心としたメインストーリーもあり、毎週続きが気になる作品でした。
メインストーリーに関してはちょっと残念でした。結局匂わすだけ匂わせて殆ど進展せず、俺たちの戦いはこれからだ!風に12話目でしめて終わってしまったので、こんな終わり方なら、最初からもっとメインストーリー薄目で各シナリオ本編に力を入れて欲しかった印象です。
とはいえ、各話単体のクオリティーは高く、メッセージ性のある作品ですので、ネット配信などで気になるエピソードだけでも視聴してみてはいかがでしょうか!
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