2023年9月17日日曜日

軽い日記的なもの「Unity(Unity Runtime Fee)」

<背景>(ITmedia からの引用)

統合開発環境「Unity」の新料金体系「Unity Runtime Fee」に、多くの開発者が反発している。2024年1月以降、従来からの定額(月額または年額)料金に加え、一定規模以上のゲームから、1インストールごとに料金を徴収するというのだ。


 米Unity Technologiesは、新料金への反発があることを認めつつ、「顧客の9割以上は影響を受けない」「課金は1回きりだ」などと説明している。


<レビュー>

無料で配布して、シェアを奪いつくしたところで有料化するビジネスモデルに舵をきりました。

オラクルの時と同じで、ユーザーが離れられなくなるくらい市場価値が上がってから徐々に有料の枠を増やしていくモデルでしょうか。


運営は「顧客の9割以上は影響を受けない」と説明していますが、ちょっとズレたコメントですね。開発者からすれば「突然無料のプランに変更が入った」という事実が衝撃なんだと思います。

 

一度でもプランに変更が入ったという事実があれば、ユーザーはそこにリソースを投じにくくなります。なぜなら、投じたリソース(資金や人や時間)を回収する前にプランが変更されて、回収不能に陥るリスクがあるからです。

 

Unity側からみれば、投じたコストを回収できる時期になったのでフェーズを徐々に変えていきたいということなのかも知れません。

 

Unity程のソフトウエアであれば、これまでの運営・開発に相当のコストがかかっていることも容易に想像ができますし、企業として営利を追求する姿勢は当然と言えば当然です。

 

私はこの件に関しては「権利の使い方が下手すぎる」と感じています。正当な権利でも無作為に振り回せば炎上して当然でしょう。

 

ユーザーと運営の上にあった信頼を揺るがすようなやり方は下策の極みかと。

 

もしやるのであれば、Unity2という別の製品を開発し、今回の有料プランの対象になるようなユーザーに特化した新機能やリソースを提供し、明示的に一言で分かりやすく「旧Unityは今まで通り」「Unity2は有料だけどスゲーよ」と説明すれば、案外移行も進んだように思います。 


24年からの新料金プランですが、炎上を受けて施行前に撤回したとしても、一定の(しかも実力の伴う)開発者が、アンリアルエンジンに流れてしまうかもしれませんね。信頼とはそういうものです。


個人的にはUnityが自爆したので、実質一人勝ちになりそうな「Unreal Engine」の動向がとても気になります。

 

独占した勢いで有料化みたいなUnity路線で自爆しないことを願います。

 

Unityもここまで成長した製品ですから、炎上に負けず頑張って欲しいものです。






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