投稿日設定を1日間違えました。本投稿は2/2分です。
<あらすじ>
52歳の真面目な公務員、屯田林憲三郎(とんだばやし けんざぶろう)は、交通事故で命を落とした……はずだった。
しかし、意識が目覚めると彼は乙女ゲーム「マジカル学園ラブ&ビースト」の世界に転生していた。
しかも、転生先は悪役令嬢グレイス・オーヴェルヌ!
おじさん×異世界転生×悪役令嬢の異色コメディが、堂々開幕!
<レビュー>
「おじさん×悪役令嬢転生」の斬新な組み合わせ
異世界転生モノには様々なバリエーションがありますが、本作は 「52歳のおじさんが乙女ゲームの悪役令嬢に転生する」 という異色の設定を持つ作品です。
おじさんらしい価値観を保ちつつ、悪役令嬢として生きることになる主人公のギャップが笑いを生む、ほのぼのコメディとなっています。
家族との繋がりが異世界転生の新要素に
本作の特徴的な要素の一つが、転生前の家族が定期的に登場する点 です。
多くの異世界転生作品では、主人公は現実世界から完全に切り離されますが、本作では 家族がリアルタイムで主人公の異世界生活に関与できる という独自の設定が採用されています。
これにより、異世界転生のワクワク感と「元の世界の家族との絆」が同時に描かれており、感動要素も加味されています。
「異世界で人生をやり直す」ではなく「楽しむ」スタイル
多くの異世界転生作品では、
・現実世界で不遇な人生を送っていた主人公が、異世界では無双して優位に立つ
・転生前の人生に絶望し、異世界でやり直すことを目的とする
といった展開が定番です。
しかし、本作の主人公である屯田林憲三郎は、特に現実に絶望していたわけではなく、むしろ真面目に生きてきた公務員です。
それでも、転生した状況をすぐに受け入れ、悪役令嬢のロールプレイを純粋に楽しんでいる のが新鮮で、視聴者にも気楽に楽しめるコメディとなっています。
「悪役令嬢」なのに嫌われない!?
グレイス(=憲三郎)は、悪役令嬢らしく振る舞おうとするものの、中身は子供を持つ大人の男性。
そのため、乙女ゲームのキャラクターたちが些細なことで一喜一憂する姿を温かい目で見守る余裕がある ため、悪役というよりは「優しい大人」のような立ち回りになっています。
結果として、
・主人公のアンナからも好感を持たれる
・周囲の生徒たちにも慕われる
・攻略対象キャラたちにも「実はいい人」と思われる
という状態になり、悪役令嬢としての役割がどんどん崩れていくのが面白いポイントです。
この「嫌われていない」という点が、本作のほのぼのした空気を壊さず、気軽に楽しめるコメディ作品に仕上げています。
作画・演出の印象
作画は「今どきの深夜アニメの標準的なレベル」という印象ですが、時折、スタッフの情熱を感じるカットがあり、作画が盛り上がるシーンもある のが好印象。
また、キャラクターの表情の変化やコミカルな演出も良く、視聴者を飽きさせない作りになっています。
そして、最大の衝撃は エンディング曲が「マツケンサンバII」 という選曲。
コメディ作品らしい遊び心が詰まっていて、作品の雰囲気にぴったり合っています。
<まとめ>
「悪役令嬢転生おじさん」 は、異世界転生×乙女ゲーム×コメディの要素をうまく融合させた作品です。
家族との繋がりを残したまま転生するという新しい要素があり、主人公が「異世界で人生をやり直す」のではなく、「ロールプレイを楽しむ」という独自のスタイルが光っています。
コメディ要素が強く、深く考えずに気軽に視聴できるアニメなので、2月からでも遅くない作品です!
「ほのぼの異世界転生コメディ」を求めている方には、ぜひオススメしたい一本です!
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