2024年2月18日日曜日

2024年版「若者世代の心理分析」

まだ感染症から回復していないので、先月ボツになった記事を再構成して読み物として掲載します。

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新しい年を迎え、若手社員を中心とした新年会にゲストとして参加する機会がありました。そこで耳にした若者たちの声を基に、私たちの仕事や人間関係に対する考え方について深く考察し、その思考を共有することで読者の皆さんとの共感を深めたいと思います。掲載にあたり、参加者からは許可を得ていますのでご安心ください。


まず、若手社員たちに対して「出世したいですか?」という質問を投げかけたところ、意外な答えが返ってきました。多くの人が「したくない」と回答し、中には「してしまったが不本意」と感じている人もいました。続いて「彼氏彼女は欲しいですか?」という質問をしたところ、「積極的には望まない」「相手による」という回答が目立ちました。


一見、これらの答えはネガティブな印象を受けるかもしれませんが、実際にはもっと複雑な背景があります。出世に関しては、責任の重さや仕事に奪われる時間の増加が懸念されるため、若手社員たちは出世を望まない傾向にあります。しかし、彼らはスキルの向上や視野の拡大に非常に積極的で、仕事を通じて成長し続けたいという強い向上心を持っています。


恋愛に対しても同様に消極的な態度を示していますが、これは単に異性に対して興味がないわけではありません。自分のタイプであれば関係を持つことに喜びを感じますが、その関係が自由や個人の時間を制限するものであれば避けたいと考えています。


このような考え方の背後には、「リスクを負いたくない」という共通の思考があります。経済的な不安定さや終身雇用制度の崩壊など、現代社会の不確実性が高まっている中で、若者たちは自分の時間や自由を大切にし、無駄なリスクを避けようとしています。彼らは自分を磨き続け、可能性を広げることに集中したいと考えており、出世や恋愛といった伝統的な価値観に縛られることなく、新しい価値観を模索しているのです。

一言で言ってしまえば、自分磨きを続けていかないと終身雇用ではないので不安だし、そのためには時間が必要で出世や恋愛で貴重な20代の時間を消費したくないのです。

この分析から、私たちは若者たちの思考や価値観を理解し、彼らが直面する現代社会の課題に共感することができます。彼らは自分たちの将来に対して真剣に考え、自分自身の幸福を追求するために、伝統的な枠組みを超えた選択をしているのです。




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