2023年4月20日木曜日

軽い日記的なもの「〆切数分前の絶体絶命」

こんばんは!管理人の緑茶です。


今回は〆切最終日のNサークルの様子を会話メインでご紹介します。


状態としては、18日の夜、サークルでは21時からオンライン通話を繋ぎつつリリース直後の「老人勇者」のバグ対応を行っていました。


登場人物は


ニック氏 :Nサークルのリーダー

あい氏  :制作進行・外部交渉

シコラ氏 :品質管理兼プログラマー

もこもこ氏:イラスト素材担当

もも氏  :プログラマー

緑茶   :シナリオ担当


この6人です。


21時、あい氏「DM(ダイレクトメール)で、進行不能バグの報告がきています」


<<進行不能バグ>>これは、特定の条件を満たしてしまうと、プレーヤーがシナリオを進めることができなくなる最悪のバグです。


シコラ氏「NPCの「つなぎ」が表示されていないみたいです。つなぎ関連のバグがいくつか見つかりました」


<<NPCつなぎ>>このNPCは、序盤のシナリオを進行させるキーキャラです。このNPCが表示されていないということは、つなぎ関連のシナリオとつなぎが出すシナリオ進行のヒントが一切プレーヤーに伝わりません。

 

緑茶「つなぎに関しては、前回のアプデまでは表示されていましたが、何か変えました?」


もこもこ「つなぎのイベント素材が表示されてないバグを直したのでフラグを修正しています」

 

ニック「どこ直したの?XX番とXX番?」


もこもこ「はい、あとXX番です」


シコラ「XX番? それは何故?」


もこもこ「仕様書に、つなぎ関連の初期化スイッチ一覧に記載してありました」


シコラ「XX番をオフにした?」


もこもこ「はい」


シコラ「XX番の初期はオンだよ。えー。これ全部、オンオフ逆の理解で直しちゃったの?」


あい「シコラさん。そういうのは仕様書に書いてください。では、修正にどれくらいかかりますか?」


シコラ「1時間かな」


ニック「アツマールは明日の5時まで更新できそうだけど、念のため本日の24時を最終締め切りとします。22時半にアプデするので修正お願いします。

もこもこと、緑茶は開発環境で修正前のバグの確認、シコラが修正したらバグが直っていることを確認して」


シコラ・もこもこ・緑茶「了解」


ニック「ももと、あいはネットを巡回して不具合のツイートとかないか確認してください」


もも、あい「了解です」


<<23時>> 不具合のアプデも完了し、安堵する一同。


もこもこ「シコラさん、ごめんね。チェックに出さずにあげちゃって」


シコラ「いいよー。確かに仕様書に書くべきだったわ。気を付けます」


もも「あの・・・ 開発環境のNPCが本番に出ちゃってますが・・・」


シコラ「は?」緑茶「え?」


ニック「詳しく」


もも「つなぎのイベント中、XX番がオンになった時に、XXマップにいくと開発中のチートNPCが表示されてしまいます。話しかけると体験版の外の世界に行けてしまいます」


ニック「外?外ってどこ?ほとんど出来てないでしょ?」


もも「XXXですね」


シコラ「それなら、戻れない?」


もも「戻れますが、進行不能になりますね」


ニック「XXがオンの時にXXマップに行かなければ大丈夫?」


もも「はい。大丈夫です」


シコラ「まぁ行かないか…」


あい「でもこれ、放置するとネタバレのリスクを6月末まで背負うことになりますよ」


ニック「そうか。外に行けちゃうから作り途中とはいえ、戻らずに冒険できちゃうのか。そりゃだめだ。直せる?」


シコラ「瞬殺ですね。直します?」


ニック「もう修正したくなかったけど、やるか。念のため、開発環境をクローンして行う。最悪修正せず戻すから。シコラ、クローン環境で修正して。あい、もこもこ、緑茶はクローン環境の体験版で体験版の範囲外のイベントを全部消して。ももは、シコラの修正を開発環境にも反映してください」


一同「了解」


<<23時50分>> 修正は完了し最終テスト中(=ニューゲームからはじめてクリアできるのかのテスト)


ニック「24時まで間に合う?」


あい「ギリギリですが、終わりそうです」


緑茶「あの、いま、みなみ氏のアツマール企画の受付完了一覧見てたんですが、老人勇者ありませね。あいさん登録しました?」


あい「ええ?しましたよ。あれ?ほんとだないですね」


緑茶「みなみ氏のツイッターにカテゴリ重複ではじいた作品があるってかいてありますが、エターナルにしてますよね?」


あい「え?エターナルなんですか?」


ニック「いやいや、なぜ体験版なの?アツマール閉鎖までに間に合わないから、完成しないから体験版にしたんでしょ」


もこもこ「魔王討伐と老人勇者を登録すると決めたときに、カテゴリ重複の話が合って、魔王討伐は完成するけど、老人勇者は天地が逆転してもむりだから、魔王討伐が「継続作品」。老人勇者は「エターナル」ですみ分けできますねって、話しましたよね?」


あい「ああ、そうでした!どうしよう!あと5分しかないです!」


あい「あ、でも最終テストもやらないと、でも再申請もしないと・・・え?どうしよう?あれ?どうします?」


<<23時55分>>あい氏大パニック。いつも冷静なあいさんですが、最終テストを行わなければ老人勇者がアップできない。でも、再申請をしないと落選してしまうという板挟みになって音声だけでもパニックになっているのが分かります


ニック「あいは落ち着いて。ちょっとさ、まずは最終テストのプレイをセーブしてくんない?それだけやって?」


あい「セーブ?何をですか?申請はどうしますか?あれ?テストまだ終わってません。すみません」


ニック「いいから。今のプレイを止めてゲームをセーブして。それだけを考えて」


あい「はい。セーブしました」


ニック「OK。じゃぁ、緑茶悪いんだけどフォーム開いてんでしょ?そのまま申請フォームに行って、最低限の入力だけでいいから入力して23時中に申請して。あと3分だから速攻」


緑茶「承知です。URLと注意事項の対策だけでいいですね」


ニック「申請ボタンを押す前にスクリーンショットを送って」


緑茶「はい」


ニック「もこもこと、シコラは悪いんだけど、最終テストを引き継いで。セーブデータをコピーして、平行作業でお願い。」


シコラ「了解」


<<作業中ずっと謝り続けるあい氏>>


ニック「あいは、謝らなくていいから。とりあえず落ち付くまで音声ミュートにして。でさ、風呂でもいいし、ベランダでもいいし、洗面台でもいいからさ、とりあえず物理的に頭を冷やして。副交感神経系が働いて落ち着くから」


<<その後>>

緑茶 「申請完了!23時59分55秒です」

シコラ「テスト完了。デプロイ(コンパイル)するから24時は無理」


ニック「アツマールは大丈夫だろ。ゆっくりやって」


<<あい氏帰還>>


あい「すみません、みなさん」


ニック「落ち着いた?」


あい「すみません・・・」


ニック「もう。ちょっと画面見て」


<<ニック氏のカメラがONに(通常は音声のみなのでカメラは切ってる)>>


ニック「ほら、怒っても困ってもないでしょ。リカバーしたから気にしなくていいよ。謝る必要はないからさ。最後のアプデまで気を抜かずに行こう」


シコラ「これで、ニックさんがイケメンだったら、何?口説いてるんですか?って流れだけど残念だなー」

 

ニック「口説いてないけど、残念で悪かったな!(笑)」


緑茶「そこは、あいさんが「ちょっとトキメキましたが、タイプじゃないし、ゲームに対する姿勢が気持ち悪いのでごめんなさい」って言わないと」


シコラ「どこの俺ガイルだよ(笑)」


<<俺ガイル=高校生のラブコメを描いたアニメの略称>>


もこもこ「ニックさん気が済んだらカメラをオフに・・・近いです」

 

あい「確かにカメラ近すぎですよ(笑)」


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こうして〆切数分前の絶体絶命も何とか乗り切りました。

あとはプレイしてもらって楽しんでもらえればうれしいですね。


サークルでのゲーム制作は、自由にできない部分もありますが

お互いに助け合えるのがいいなぁと思った出来事でした。

 

※実際の音声を録音していたわけではないので、多少の脚色や事実と違う部分があるかもしれません。覚えている範囲で文章化しています。その点はご了承ください。




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