ある日、主人公の玉木マリは気が付いた。考えていた高校生活と何かが
違う。それは「青春」を感じていないという違和感だった。高校生の
今だからできる何かを探すマリは南極への渡航を目指す小淵沢と出会う
のであった。
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http://yorimoi.com/
--- 2行で読む ここまでのあらすじ --- 8~11話目
・キマリ達は南極調査船に乗り昭和基地に到着する。初めて南極の氷に
立ち報瀬は叫ぶ「ざまぁみろ!散々好き放題われても私は諦めなかった
だから私はココにいる!ざまぁみろ!」
・やがてキマリ達は昭和基地を離れ雪上車で観測所の予定地まで進む。
そこは報瀬の母が消息を絶った場所だった。観測所の施設内で報瀬の
母親のパソコンを発見したキマリ達は報瀬にそれを託した。
--- レビュー ---
最終話放送直前の本作4回目のレビュー記事ですが、最終話を見る前に
本作の後半の素晴らしい内容を掲載して置こうと思います。
後半はヒロイン達の心の陰りを払うためのシナリオが用意されていました。
結月は友達が欲しくってずっと悩んでいました。それでも友達が出来ない
彼女は友達の定義からキマリ達に教えてもらい成長しました。
日向は過去の人間関係に囚われて悩んでいました。報瀬を中心とした
今の親友がこの過去の呪いを打ち払い日向は前に進みました。
そして報瀬は母親が死んだという現実を受け入れることが出来ず、永遠に
続く悪夢のような日々を脱し母の死を受け入れることが出来ました。
ヒロイン達が確実な一歩を踏み出す各エピソードはどれも必見です。
最終回前に見逃した話があれば是非視聴しておくことをお勧めします。
--- 総括 ---
素晴らしい作品です。
特に11話。神回中の神回でした。シナリオも演出も演技も最高です。
報瀬がずっと母に送り続けていたメールがこんなに凄い演出の伏線だとは
思いませんでした。
報瀬は心のどこかで「母は死んでるけど、メールを見てくれている」
みたいな死を受け入れていない描写がありました。
その心理描写として何かとイベントがあると「Dear お母さん」とメールを
送っていました。
その蓄積された想いが、母のパソコンを見つけた時に決壊して大量の未読
の渦となって報瀬に「現実」を突きつけます。
まるで母親が「シッカリと前を向け」と叱るように。
この演出の為に1話からずっと伏線があって、最終回ではなく一話前で
使ってくるこの技術とセンスは神業としか言いようがありません。
これだけ心に刺さるのは久しぶりです。
1話からのシナリオの蓄積があっての11話なので、本作未視聴の方は
ちょっと大変かも知れませんが1話からをお勧めします。
見る価値は十分にあると思います。
次回の最終回はどうなるのか判りませんが、どうあっても今期イチオシの
作品で間違いはないと思います。
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