<あらすじ>
魔王軍の侵攻から世界を救った勇者レオ。
しかしその強さは平和な世を迎えた人間にとっても脅威となり、ついには聖都から追放されてしまった。
地位も名誉も居場所も失い、彷徨う勇者が行き着いた先は――ボロボロの魔王軍!?
人への恨みか自暴自棄か、魔王に正体を隠しつつ、四天王と共に軍の立て直しに挑むレオ。
<レビュー>
勇者をやめて魔王軍に入り、魔王軍再建に力を尽くす主人公の物語。
人間側が殆ど回想でしか登場せず、魔王軍側の視点で話が進行するので自然と魔王軍に親近感を覚え、それが物語へ没入させるよい導線になっている良シナリオです。
毎回魔王軍の一人をピックアップし、そのキャラの背景を深堀しつつ「勇者」本人の過去も明らかになっていく構成なので、非常に先が気になる作品でもあります。
戦闘シーンなどもありますが、あまり動きで見せる方式ではなく、どちらかというとシナリオとキャラの設定を含む世界観で読者をひきつける方式です。
たしかにヌルヌル動くシーンは少ないですが、気にならないシナリオなので勇者と魔王軍幹部との微笑ましい会話劇を楽しむことが出来ます。
いわゆる追放系の一種なのかと思って視聴していましたが、あまり追放要素はなく、異世界ファンタジーとして楽しめる作品でした。
良くも悪くも人間と殆ど関わらないし主人公も人間に対して復讐心も何もないと言っていいるので、凄く平和(?)で勇者が魔王軍の幹部にお仕事の進め方を教えるカウンセリングアニメのようです。
凄く面白い!とまでは言いませんが、安定して面白い作品なのでおすすめです!
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