<あらすじ>
新進気鋭のアニメ監督・広瀬ナツ子は、初恋をテーマにした長編ラブコメ映画の絵コンテ制作に挑むものの、初恋経験がないためにスランプに陥る。ある日、腐った弁当を食べたことで命を落とし(?)、映画「滅びゆく物語」の中に転生してしまう。
<レビュー>
「全修。」は、MAPPA制作のオリジナルアニメで、異世界転生とは一味違う、映画の世界に転生するというユニークな設定の作品です。
主人公のナツ子は、映画「滅びゆく物語」の熱烈なファンでありながら、自身の解釈と映画の描写にギャップを感じています。そんなナツ子が作中のターニングポイントに居合わせることで、物語の展開を“修正”する謎の力が発動します。その修正方法は、現実世界の名作映画やアニメの手法をオマージュした演出が特徴的です。
1話の見どころ:ナウシカオマージュ
第1話では、「風の谷のナウシカ」を彷彿とさせる名シーンが展開されます。未完成の巨神兵がオームの集団を熱線で薙ぎ払う場面では、巨神兵の口元の動きや作画がナウシカに寄せられており、オマージュ感が満載です。
一方で、熱線が目からも発射されるというユーモラスなアレンジが加わり、シリアスな中にも遊び心が光ります。
2話の見どころ:ミサイルのシーン
第2話では、物語の中で大規模なミサイル攻撃が描かれます。具体的なシーンを詳細に述べるとネタバレになるため控えますが、この場面も有名な表現に独自のアレンジが融合した秀逸な仕上がりとなっています。ぜひ視聴してそのインパクトを体感してみてください。
作品の魅力
「全修。」は、転生もの特有の複雑な設定や奇妙な生物が登場するものの、必要な情報はナツ子のモノローグを通じて説明されるため、視聴者にとって非常にわかりやすい作品です。また、各話が1話完結型で進行するため、途中からでも追いやすく、視聴の敷居が低いのもポイントです。
さらに、オリジナルアニメであることから、ネタバレの心配をせずに物語を楽しむことができます。これから視聴を始める方にも、安心してお勧めできる作品です。
まとめ
「全修。」は、映画オマージュの楽しさと、物語修正というユニークな設定が融合した斬新な作品です。第1話、第2話ともに名作映画や手法へのリスペクトを感じさせる演出が随所に散りばめられています。これからの展開にも期待が高まる作品なので、ぜひチェックしてみてください!
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